お値打ち補強のマイコラス、地元メディアがGM手腕を絶賛「最高の掘り出し物」

今季17勝目を飾ったカージナルスのマイルズ・マイコラス【写真:Getty Images】
今季17勝目を飾ったカージナルスのマイルズ・マイコラス【写真:Getty Images】

17勝4敗で勝率は断トツ、防御率は再び2点台に

 元巨人でカージナルスのマイルズ・マイコラス投手は23日(日本時間24日)、本拠地ジャイアンツ戦で7回2安打2失点(自責1)と好投し、今季17勝目(4敗)を飾った。これで勝ち星はレスター(カブス)、シャーザー(ナショナルズ)と並ぶリーグ最多タイ。勝率は81.0%となり、2位のレスター(73.9%)を大きく離すトップとなった。防御率を2.94まで下げた右腕について、地元テレビ局「NBCセントルイス」公式サイトでは特集を展開。「最高の掘り出し物」とし、右腕と契約したジョン・モゼリアックGMの手腕を称えた。

 記事では、昨オフにFAだったアレックス・コブ、ダルビッシュ有、ランス・リンといった目玉選手とは契約せず、日本で3年を過ごしたマイコラスと2年契約を結んだ経緯を説明。さらに、この契約に対する疑問の声も聞かれる中、モゼリアックGMは「我々にダルビッシュやリンはいらない。マイコラスがいる。戦力は整った」と発言したことを紹介した。

 その期待を裏切ることなく、今季のマイコラスは開幕から好投を披露。かつてカージナルス先発ローテの柱だったアダム・ウェインライトやクリス・カーペンターを引き合いに出し、「彼らの投球を見るように落ち着いて見ていられる」と称えた。さらに、先発ローテの中心として期待されたカルロス・マルティネスが不調の中、マイコラスの価値は増大。ダルビッシュと6年の大型契約を結んだ同地区ライバルのカブスに対し「エプスタイン(編成本部長)にダルビッシュとマイコラスはどっちがいいか聞いてみるといい」と“挑発”している。
 
 さらに、まるで70年代映画スターのような口ヒゲをトレードマークとしたマイコラスが、いかに日本での経験を経て“変身”したかにも触れながら、右腕が秘める潜在能力に気付き、それを疑わず、球団の予算に優しい2年契約を結んだGMの手腕を称えた。

 エース格の働きを見せるマイコラス擁するカージナルスは、3年ぶりのプレーオフ進出を叶えることができるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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