大谷翔平のマルチな才能を球団OB絶賛 「試合前には熱唱、試合ではホームラン」
解説は21号ソロにおなじみフレーズ「ビッグフライ・オオタニさん!」
エンゼルス大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、「3番・DH」でスタメン出場した本拠地レンジャーズ戦で、初回に21号先制ソロを放った。この試合の前には、遠征時にチームバスでラテンのメガヒットナンバーを熱唱した動画が拡散し、現地でも大きな話題となった。メジャー通算132勝のエンゼルスOBは「試合前には熱唱して、試合ではかっ飛ばしてしまうんですね」と、二刀流スターが披露した圧巻の一撃と美声に脱帽している。
文句なしの一撃だった。初回2死走者なしの場面で、大谷は登場。すると、地元テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」で解説を務めるエンゼルスOBのマーク・グビザ氏は、すでにノリノリだった。
「本拠地に戻って軌道修正するために必要なのが『デスパシート(ゆっくり)』です! ショウヘイ・オオタニには完璧なタイミングです。チームバスで美声を響かせましたね」
なんとグビザ氏は、この試合のキーワードに「デスパシート」を選出。これはルイス・フォンシ&ダディ・ヤンキーが放った2017年のメガヒット曲だが、大谷は移動中のチームバスで“新人洗礼儀式”として日本語版を熱唱していた。この様子を撮影した動画をチームメイトがインスタグラムで公開。これが瞬く間にネット上で拡散した。
ちなみに「デスパシート」とはスペイン語で「ゆっくり」の意味。グビザ氏はその意味も考慮しながら、軌道修正に対するキーワードとして、この言葉を選んだようだ。
チームメイトが大喜びした熱唱エピソードの紹介が終わらないうちに、打席の大谷はレンジャーズ先発サンプソンの初球90.4マイル(約145キロ)シンカーをフルスイング。打球はみるみるうちに、右翼席に到達する21号ソロとなった。
実況は「空高く舞った。ライト後方へ。これは疑いの余地はない。ビッグフライ・オオタニさん!」「ヒューストンで非常にタフな週末を過ごしましたが、スイング1つでその苦しさ全てを振り払いましたよ」と絶叫した。すると、グビザ氏は「完璧なバランスで運びました。56打点で21本塁打です」と大いに称えた。
この一撃は打球速度112.9マイル(約181.7キロ)、発射角36度、推定飛距離は428フィート(約130メートル)という圧巻の打球。グビザ氏は「試合前には熱唱して、試合ではホームランをかっ飛ばしてしまうんですね」と、その男前ぶりに惚れ惚れした様子だった。
(Full-Count編集部)