大谷翔平が右肘手術へ、二刀流復活は2020年 ソーシア監督「適切な判断」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

前例のない二刀流選手のトミー・ジョン手術「多くのことを考慮していくことになる」

 エンゼルスは25日(日本時間26日)、大谷翔平投手が右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けると発表した。今季終了直後にメスを入れ、投手としての復帰は2020年になると見られる。マイク・ソーシア監督は試合前に「適切な判断をした」と話した。

 この日、監督会見の直前にティム・ミード広報部長が今季終了後に大谷が手術を受けることが決まったと発表。大谷は9月2日(同3日)の敵地アストロズ戦で投手して復帰後、今季2度目の靭帯損傷が見つかり、医師からはトミー・ジョン手術を勧められていた。その後は打者に専念している。

 一般的に、トミー・ジョン手術を受けると投手としての復帰までに12~14か月を要すると見られている。2020年までメジャーのマウンドに立てない可能性が高い。一方で、DHであれば4~6か月程度で復帰できると医師が証言しており、来季開幕に間に合う可能性もある。二刀流の完全復活は2020年となりそうだ。

 ソーシア監督は来季に向けて「医療スタッフからの情報を待っている。当然のことだが、投手としての復帰よりも先に打者として復帰することになる。執刀医からの情報を得て、リハビリがどのように進んでいくか見極めていく」と話した。

 オフの過ごし方については「医療スタッフからの情報を待っている。当然のことだが、投手としての復帰よりも先に打者として復帰することになる。執刀医からの情報を得て、リハビリがどのように進んでいくか見極めていく」「シーズン終了後はここにしばらく残ることを彼は考えていた。しかし、どこでリハビリするかに関しては聞いていない」と説明している。

 普通の投手や野手ではなく、二刀流の選手がトミー・ジョン手術を受けることについては前例がない。「多くのことを考慮していくことになる。打席に立ち、登板するために多くのベンチマークを乗り越えていかなければならない。どのように回復していき、いつ頃スイングできるかに関しては医療スタッフの決断に任せている。手術を受けるということで、ショウヘイは適切な判断をしたと思う」。ソーシア監督はこう話した上で、リハビリにかかる期間についても「ある程度の範囲はあるだろうが、手術が終わって、どのようにリハビリが進んでいくか決まらない限りはわからない」として、「(来季の)開幕戦に間に合うかどうかに関してだが、変化しやすい要素がたくさんありすぎる状況だ。手術や、執刀医からの許可、リハビリ、理学療法などがどう進んでいくか次第」と慎重な姿勢を崩さなかった。

 また、大谷が決断した時期については「ショウヘイは直近数週間で色々話し合いをしたと思う。いつ彼が決断したのかは、私にははっきりとはわからない。恐らく話し合いをしている過程で決断したことだとは思うが、執刀医が誰なのかや、いつ(手術を)行うのかは最近決まったことだと思う」と話した指揮官。二刀流復活へ向けて、大谷は再スタートを切ることになる。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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