元巨人の仁志氏が群馬で野球指導者座談会 「構えやスイングを押しつけない」

野球指導者座談会を行った仁志敏久氏【写真:編集部】
野球指導者座談会を行った仁志敏久氏【写真:編集部】

約30人に打撃指導に役立つアドバイスを伝授

 元巨人で侍U-12代表監督の仁志敏久氏が26日、群馬県館林市にある慶友整形外科病院で野球指導者座談会を行った。この日は打撃初級編と題し、子供たちの打撃指導に役立つアドバイスを送った。

 仁志氏はまず、バッティング指導の注意点として「構えやスイングを押しつけない」「“感じ”や“イメージ”を使って伝える」「無理な練習はしない」「流行りに乗りすぎない」などのポイントを伝授。打撃について「構え、タイミング」「指導~トップ」「トップ~踏み込み」「スイング(振り出し)」「スイング(インパクト)」「スイング(フォロースルー)」の6段階に分けて、それぞれの動きと力の伝わり方などを解説した。各段階の解説の後には、侍ジャパンU-12代表に同行した川島浩史トレーナーが体の動きが向上し、打撃上達のサポートにもなるトレーニングを指導。主に、体幹や臀部、内転筋を鍛えたり、肩甲骨周りの可動域を広げる運動などを動画も合わせて紹介した。

 仁志氏はU-12代表監督就任をきっかけに、自らの目で小学生を取り巻く野球の現場を見たり、各連盟の意見に耳を傾けてきた。その過程で痛感したのが「子供の野球離れを止めるには、指導者の数が増えなければ始まらない」ということだった。「子供が野球をしてみたいと思った時、気軽に入れる環境作りが大切」と話し、興味を持った子供にとって野球が敷居の高いスポーツにならないように、指導者の数を増やし、野球を身近な存在にすることが大事だとした。

 そのためにも、現在育成に携わる指導者をサポートし、指導のためのアイディアを提供。各地で座談会を開催する中、群馬では今回が3度目で大人と子供を合わせて約30人が参加した。

 質疑応答のコーナーでは、子供たちからも活発に質問が飛んだ。小学3年生の子供を持つ母親から「素人から見ても、子供のスイングのバランスが悪い。修正方法はないだろうか」との質問も。仁志氏は「プロ野球選手の形はカタログ。いろいろな形はあるけど、ポイントはしっかり抑えている」と話し、憧れの選手のスイングをモノマネすることを勧めた。

 今後も不定期だが各地で座談会を開催し、指導者のサポートに務める。

(Full-Count編集部)

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