西武、今世紀初の本拠地Vへばく進 メットライフドームで悲願達成なるか

2008年は渡辺久信監督が就任し4年ぶりの制覇も胴上げは札幌ドーム

 2軍監督を務めていた渡辺久信監督(現・西武シニアディレクター兼編成部長)が新たに1軍監督に就任した2008年。栗山巧、中島宏之(当時裕之、現オリックス)、中村剛也といった新進気鋭の選手たちの台頭もあり、4月5日から首位を譲ることなくシーズンが進んでいく。

 マジックを1とした西武は、9月24日のロッテ戦に敗れ、マジックの対象チームであるオリックスが勝利。両チームとも25日は試合がなく、依然としてマジック1のまま9月26日を迎える。

 札幌ドームでの日本ハム戦に臨んだ西武は、日本ハムの投手陣から得点を奪うことができず。完封負けを喫し、優勝を前にまさかの4連敗となってしまう。しかし、この試合の裏で行われていた楽天とオリックスの一戦。序盤2イニングで10得点を挙げた楽天が、先発・田中将大(現・ヤンキース)の好投もあり13-1と大勝を収めた。

 2位・オリックスが敗れたことで西武の優勝が決定。札幌ドームの試合が決する前に優勝が決まっていたため、試合には敗れたものの渡辺監督は札幌ドームで宙に舞うこととなった。

 21世紀に入り3度の優勝を果たしている西武だが、ここまで振り返ってきたように本拠地での胴上げは叶っていない。マジック1で迎える29日のソフトバンク戦で10年ぶりのリーグ優勝、さらには20年ぶりの本拠地での胴上げとなるか。

(「パ・リーグ インサイト」成田康史)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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