女子プロ野球、京都フローラが埼玉に逆転勝ち 女王決定戦は京都VS愛知に!

逆転タイムリーを放った京都フローラ・泉由希菜【写真提供:日本女子プロ野球リーグ】
逆転タイムリーを放った京都フローラ・泉由希菜【写真提供:日本女子プロ野球リーグ】

6回に京都・泉由希菜が姉の由有樹から値千金の逆転打

 日本女子プロ野球リーグは2日、1位・京都フローラと3位・埼玉アストライアが対戦。京都が6回に一挙5点を挙げて逆転し、5-2で勝利した。これで年間総合順位が確定。1位京都、2位愛知ディオーネ、3位埼玉となり、京都と愛知が女王決定戦(7日、8日・川口市営球場)に進出することになった。

 フローラの先発は植村美奈子、対するアストライアの先発は塩谷千晶。共に2011年入団の同年代同士の投げ合いとなった。

 試合が動いたのは2回表。埼玉は1死から5番楢岡美和の中前打、6番山崎まりの右中間二塁打で1死二、三塁とし、7番今井志穂が右前2点適時打を放って先制した。

 しかしその裏、京都も1死から四球の走者を2塁へ進め、7番泉由希菜がレフト前に適時打を放ち1点を返す。

 その後、再び試合は膠着状態となり2-1で埼玉リードのまま試合は終盤へ。しかし6回、京都は2四球と安打で1死満塁とし、ここでバッターは再び7番泉由希菜。マウンドには塩谷から由希菜の姉、泉由有樹。試合終盤に訪れた一打逆転の大チャンスに姉妹対決と、この試合一番の見せ場を迎えた。

 由希菜は「姉妹対決は意識せず、みんなが作ってくれたチャンスに何とか応えたい。何も考えずに来た球に集中するだけ」と姉から右中間を破る逆転の2点適時二塁打を放って3-2。その後も打線がつながり、この回一挙5点を挙げた。これぞ王者の貫禄と言わんばかりの攻撃だった。

 執念で食らいつくアストライアは最終回、死球と二塁打で無死二、三塁のチャンスをつくるが、京都3番手・三輪裕子の前にあと1本が出ず、万事休す。この瞬間、埼玉アストライアのシーズン3位が確定した。

 試合後、辻内崇伸監督は「攻撃守備ともに昨日の試合より遥かに良い内容だった。あと一歩及ばなかったのはピンチの時の粘り強さ、チャンスの時の勝負強さの差が大きかった。チームとしての状態は悪くない。明日の試合に向けて気持ちを切り替えるしかない」。京都の川口知哉監督は「終盤に逆転することができたのは大きい。ポジション関係なく、選手の状態が非常に良い。三浦と岩谷が打てなくても勝てるのが今のうちの強さ」と選手層の厚さと余裕を感じさせた。

 この試合で、ヴィクトリアシリーズ2018は閉幕。次戦は3日のジャパンカップ出場決定戦、さらには7日、8日(京都先勝の場合8日は行われず)の女王決定戦でフィナーレを迎える。

(Full-Count編集部)

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