大谷翔平の“格安”メジャー1年目を米メディア総括「莫大な金額を逃した代わり…」

チームとアメリカへの適応の早さも紹介「明らかに英語を理解している」

 AP通信も右肘の故障を抱えたまま、打者としてグラウンドに立ち続けた大谷の決断を評価。「右肘の手術が必要と判明した後でもなお、彼が10月まで打席に立ち続ける決断をしたことは、彼の同僚やコーチにとっては何の驚きでもなかった。そして、二刀流をしていくための長期的なプランを諦めることなく、来シーズンも打席に立つことを彼が画策していることもまた、何の驚きでもない」としている。

 活躍の要因をAP通信は「オオタニの粘り強さは、彼に備わっている最も素晴らしい強みの一つであることは証明済みだ。そしてそれは、並外れた才能を備えるアスリートに必ずしも見られる光景ではない」と指摘する。「彼が2か月間マウンドから遠ざかって、7月がスタートする際には打席で苦しんだ。しかし、彼は8月になって打率を.328とし、6本塁打18打点を挙げた。9月初旬にマウンドに復帰したものの好投とはいかず、トミー・ジョン手術が避けられない事態になってしまった。それでもオオタニは、驚くべきことに(手術が推奨されてから)最初の4試合で4本塁打、10打点を記録した」と、度重なる困難に直面しながらも、それを粘り強く乗り越えてきた点を驚きをもって伝えている。

 また、大谷のチームへの溶け込み、異国の地への適応の早さも紹介。「フィールド外においても、オオタニはオレンジカウンティーの地に素早く溶け込んだ。通訳のイッペイ・ミズハラがいるため、オオタニは公共の場で話す機会は少ないが、4月に比べて彼は明らかに英語を理解している。そして、チームバスの中で披露した“デスパシート”が証明したように、スペイン語に関しても同じことが言える」と伝えている。

 トミー・ジョン手術によって大谷の投手復帰は2020年とされる。まずは来季、早い時期での打者としての復帰を目指してリハビリを進めていくことになる。来季は“打者専念”となることから、AP通信は「エンゼルスはオオタニの二刀流の才能をサポートしていくことに、引き続き毅然とした態度で力を注いでいく一方で、『二刀流・オオタニが片方の能力に専念したら、彼は何を成し遂げてくれるのだろう』と言うことを、あらゆる人たちが待ち遠しく思っている」と、打者一刀流でどれほどの成績を残すかにも、期待を寄せている。

(Full-Count編集部=AP)

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