田中将大の登板で“差別的表現”!? 米メディア指摘で米解説者が謝罪する事態に

レッドソックス戦で好投を見せたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
レッドソックス戦で好投を見せたヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

中国人を表す英語の差別的表現を使う、ツイッター上では「言い間違い」との声も

■ヤンキース 6-2 Rソックス(日本時間7日・ボストン)

 ヤンキースの田中将大投手は6日(日本時間7日)、敵地での地区シリーズ第2戦レッドソックス戦で5回3安打1失点と好投。チームを6-2の勝利に導き、自身プレーオフ(PO)3勝目を挙げた。ヤンキースはシリーズ対戦成績を1勝1敗の五分に戻す貴重な勝利となったが、試合を全国中継していた米テレビ局「TBS」の解説者が、試合中のコメントに差別的な表現が含まれていたと指摘されて謝罪する“騒動”があった。

 米ヤフースポーツは「TBS解説がマサヒロ・タナカについて、好ましくない表現を使用」とのタイトルで記事を掲載。4回終了間近、ヌネスに対してカウント3-0となった場面で、解説のロン・ダーリング氏が「タナカには弱点があります。初回には制球が乱れます」と口にしたと伝えている。弱点を「Chink」という言葉で表現したが、これは中国人や東アジア人を表す英語の差別的表現とされている。なお、ダーリング氏は「chink in the armor」と話したが、これで「小さいながら致命的な弱点」という意味がある。

 記事では「彼は、自身が語った言葉が攻撃的な意味で捉えられるとは思っていなかったようだ。後に、彼は意図せぬものだったと述べている」と言及。さらに、ダーリング氏が「ヤフースポーツ」への声明文で「今夜、私はマサヒロ・タナカの投球について、ある表現を使いました。意図せぬものでしたが、言葉の選び方が不適切でした」と謝罪したことを伝えている。

 ダーリング氏はメッツ、エクスポズ、アスレチックスの3球団で活躍した右腕。通算382試合登板で136勝116敗、防御率3.87の成績を残している。記事では、同氏がハワイ出身で母親は中国系だと紹介。さらに、ツイッター上ではこの表現に憤る者もいれば、言い間違いだと考える者もいたと言及している。

 レッドソックスに先勝を許して迎えた第2戦。田中は3点リードの4回にボガーツにソロ本塁打を浴びたものの、強力レッドソックス打線を相手に5回3安打1失点4奪三振1四球の好投。打線もサンチェスの2本塁打、ジャッジの3戦連続弾などで力強く援護し、快勝した。8日(同9日)の第3戦からは本拠地ヤンキースタジアムに舞台を移す。

(Full-Count編集部)

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