大谷翔平は“伝説”になる――エ軍副社長を独占インタ「100年後、人々は…」

「ショウヘイはMVP争いに食い込むような選手になる」

――日本人選手では、2010年に松井秀喜選手がエンゼルスでプレーしました。

「ショウヘイはメジャーでのキャリアの始まり、マツイはキャリアの終盤だったけど、マツイは僕に品位というものについて教えてくれたし、メディアや他の人を尊敬していて、チームメートに愛されていた。よく集中していたし、自分が置かれた状況を楽しんでいた。メディアの対応にも慣れていたね。ショウヘイも、じきにメディアに慣れるだろう」

――大谷が今年残した数字について、どう評価しますか?

「ショウヘイが今の調子で毎日出られるのなら、MVP争いに食い込むような選手になるだろうね。もちろん来年はコンスタントに試合に出てもっと打つだろうし、とても楽しみだよ。毎晩万全の準備をして試合に臨むし、才能がある。その才能を最大限発揮していると思うよ」

――大谷にどのような選手になってほしいと思いますか?

「彼はマイク・トラウトと仲も良いし、とてもいい関係だ。でも、彼のいいところは、マイク・トラウトに対抗しようとしているんじゃなくて、自分にできることをやろうとしている。数字とにらめっこするのではなく、自分自身と向き合っている。彼の可能性は無限大だし、ベストなパフォーマンスが出るのはまだ先だろう」

――トリー・ハンターが「自分がトラウトに、そしてトラウトがオオタニにメジャーのいろいろなことを教えているのと同じように、いずれオオタニも誰かに(メジャーのことについて)教えていくだろう」と言っていました。

「彼が英語に不自由することはなくなっていくだろうし、そうなれば伝えられることも増えていくと思う。野球は世界共通語だと思うし、態度だけで人に伝わることもあるだろう。ショウヘイは自分の持っているものを、彼に続く誰かにきっと受け継いでいくと思う」

――今年1シーズン、あなたは「大谷翔平」をエンジョイしましたか?

「100%楽しんだよ。彼は素晴らしい活躍を見せたし、みんなもとても楽しんでいた。苦労した期間もあったけど、アルバート(プホルス)やマイク(トラウト)も苦悩する時はあった。それは自然なことなんだ。彼がいたことで、このシーズンはとても楽しかった。自己中心的でうぬぼれた、傲慢な人間であるわけでもない。素晴らしい野球選手であると同時に、彼は1人の人間として素晴らしい青年だしね。それが彼との付き合いをよりよいものにしているよ」

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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