札幌大谷が8回に逆転で初優勝、選抜出場有力に 船尾監督「信じられない」

初優勝を果たした札幌大谷【写真:松倉雄太】
初優勝を果たした札幌大谷【写真:松倉雄太】

太田が「人生初本塁打」&力投、飯田主将「このチームならひっくり返せると」

 第71回秋季北海道高校野球大会の決勝が8日、札幌円山球場で行われ、札幌大谷が9-6で札幌第一を破り、初優勝を果たした。

 札幌大谷は1点を追う8回、3番・石鳥亮中堅手(2年)の適時二塁打で同点とすると、1死一、二塁とチャンスを広げ、5番・佐藤颯馬三塁手(1年)が右中間へ二塁打を放ち2点を勝ち越し。さらに途中出場で6番に入る太田流星投手(2年)が「人生初本塁打」と語る2ランを左翼席に放ち、リードを4点に広げた。

 3回途中からロングリリーフの太田は9回、札幌第一に1点を返されなお2死満塁のピンチを背負ったが、最後は空振り三振に打ち取った。

 初優勝を果たした札幌大谷は、11月9日から神宮球場で行われる、明治神宮野球大会に北海道地区代表として出場する。また、来年1月に行われる第91回選抜高校野球大会の選考委員会での選出が有力となった。

札幌大谷・船尾隆広監督
「まだ、信じられない心境です。最後は太田頑張れと願うしかなかった。バックもよく守ったと思います。準決勝で同じような追う展開になったので、今日もやってくれるのではと思っていた。3回の6連打はここまで繋がるとは思ってなかった。8回も、気持ちだけだったと思うが、よく繋いでくれた。佐藤は守りで散々エラーしてきたので、バットで返してくれるのではと期待していました。ベンチに入っている18人だけでなく、スタンドにいる部員全員の気持ちが一つになっての優勝だと思います。準決勝、決勝と守りのミスが出たので、これから守り中心に鍛えていきたいと思います」

札幌大谷・飯田柊哉主将
「この優勝は応援の支えがあったから。応援していただいた方に感謝したいです。準決勝も4点差をひっくり返したので、このチームならひっくり返せると、諦めずしっかりやりました。信頼できる仲間がたくさんいるので、繋ごうと思って8回(先頭打者)の打席に入った。(四球での出塁から))最高の結果になって良かった。まず北海道でトップになったので、これから11月の神宮大会と、まだ選ばれると決まってませんが3月の選抜大会に向けて準備していきたい」

(松倉雄太 / Yuta Matsukura)

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