ド軍マチャド地区S計6打点と大暴れ 球団記録更新も「大一番こそシンプル」
代打フリースは殊勲の逆転打「心の準備の問題」
■ドジャース 6-2 ブレーブス(日本時間9日・アトランタ)
ドジャースは8日(日本時間9日)、敵地での地区シリーズ第4戦ブレーブス戦に6-2で勝利し、対戦成績3勝1敗でシリーズ突破を決めた。初回には先制タイムリー、7回には試合を決める左翼3点弾を放ったマニー・マチャド内野手は、勝負強さの秘訣について「大一番こそ、好敵手と対戦する時こそ、できる限りシンプルにいくんだ」と話した。
第3戦までバットから快音が響いたのは一度だけ。7月にオリオールズからトレード移籍して際、最も期待されたプレーオフで、ようやくエンジンが掛かった。先制タイムリーと、終盤にリードを大きく広げる3点アーチ。第2戦で放った先制2点弾と合わせ、地区シリーズでは6打点を記録し、2008年ジェームス・ロニー、2013年ハンリー・ラミレスの5打点を抜き、球団新記録を作った。
4試合で17打数3安打ながら、3安打全てで打点を稼ぐ無駄のない働きを見せた。第3戦まで1安打と結果が出ず、焦りを感じたかと思いきや、そんなことでは動じない強さを持っている。
「野球をシンプルにすればいい。小難しく考えて、打席に向かって、気合を空回りさせないように。ボールを見て、ボールを打つ。10回に3回打てればヒーローで、殿堂選手になれるんだから」
この超シンプルなアプローチは、技術以上に心構えや考え方が軸となる。野球にとってメンタル面が大きな意味を持つことは、この日、6回に代打で2点タイムリーを放ち、チームを逆転に導いたデービッド・フリースも強く感じていることだ。
マチャド同様、今季途中にパイレーツからトレード移籍してきた35歳ベテラン内野手は、数々の大舞台を経験してきた。カージナルス時代の2011年にはワールドシリーズMVPに輝く実績もあるが、「野球の攻撃に関して言えば、代打は一番難しいことかもしれない」と明かす。同時に「要は心の準備の問題。それがカギだね」とも話し、野球における心の持ち方の重要性について語った。
12日(同13日)から始まるリーグ優勝決定シリーズでも、しっかり心の準備を済ませ、全力で戦っていきたい。
(Full-Count編集部)