鷹工藤監督、ハム栗山監督が語る“超短期決戦”のカギとは…「流れ」「勢い」

今季対戦成績はホークス12勝、日本ハム13勝も…

 大事になる初戦の先発投手は、ソフトバンクが助っ人左腕のミランダ、日本ハムは今季大黒柱に成長した上沢直之を指名。両監督は、それぞれの投手に大役を託した意図や思いについても語った。

工藤監督「もちろん安定感というところがありますし、彼自身の持ち球、相手の特徴考えたときに1番いいピッチングをしてくれて、チームを勝利に導いてくれるんじゃないか、と。高い確率があると思って決めました」

栗山監督「ここで上沢の名前が出てくるくらいなんでね……。自然な形の中で。開幕のところもいろいろ考えていて、信頼していってもらう。今年頑張ってくれたので、僕は感謝しているので、頑張ってくれると思います」

 今季の両チームの対戦成績はソフトバンク12勝、日本ハム13勝。ほぼ互角の対戦成績となっているが、4月はお互い3勝ずつ。5月から7月までは日本ハムが7連勝含む9勝1敗と圧倒しながら、8月と9月はソフトバンクが8勝1敗。現在7連勝中となっており、極端な戦いぶりとなっている。

工藤監督「足で得点を取ったり、長打で取ったりと隙のない野球をやられている印象はあります。そこをどう止めていくかが僕らの課題となると思います。そこをしっかりこの4日間の中で練習してきましたし、なんとか防いで勝てるようにしていきたい」

栗山監督「対戦成績的にはああいう形になりましたけど、最後はウチはやられっぱなしでシーズン終わっている。これだけ全く隙のない、どこに弱点があるんだろうというくらいバランスのいいチームであるのは間違いない。最後にそういう状況になったのは事実。それを我々は受け止めて、やっていったらいいのかなと。できる限りのことを考えて、できる限りのことをやらないと何も起こらないと思っている。何をすればいいのかっていうのは言えませんけど、やっていきたいと思います」

 それぞれ互いの印象を語り合った工藤監督と栗山監督。2016年のファイナルステージでは、大谷翔平投手のストッパー起用など、栗山監督が策をことごとく的中させて勝利している。今年のファーストステージは、いかなる展開となるか。西武への挑戦権をかけた熱い戦いが、いよいよ始まる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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