「勝って当たり前の立場が…」 元ホークス斉藤和巳氏が振り返るCSの「重圧」

「ペナントレース同様の闘いができれば…」

 試合の流れが勝敗を大きく左右する短期決戦。勢いに乗ったチームが“下剋上”を起こす可能性も十分にある。しかし、セ・リーグでは2位ヤクルトに大差をつけて優勝した広島が、パ・リーグでは打撃力のある西武が順当に勝ち進むだろうと予想する。

「セ・リーグはゲーム差を見ても、やはり広島が強いでしょう。パ・リーグの西武は投手陣に不安がありますが、それで勝ち上がってきた。1度も首位を明け渡すことなくゴールした強さは持っています。長いシーズンを戦う中でそれを証明した。ペナントレース同様の戦い方ができれば、日本シリーズには出られると思います。失点は覚悟の上で、打線がどれだけそれをカバーできるか。それが今年の西武の売りですから、その売りをそのままCSでも発揮できるかだと思います」

 一方、開幕前に優勝候補だったソフトバンクは怪我人続出に苦しんだ。CSでは、シーズン終盤に見せた力を発揮してほしい、と後輩たちにエールを送る。
 
「今年は怪我をした選手が多かったことが全てだと思います。さらに、中軸の選手の調子が上がらず、序盤は借金を抱えていました。でも、最終的に貯金22まで盛り返した。怪我をした選手が復帰したこともありますが、層の厚さ、自力があることをしっかり証明できたと思います。その力をCSでも発揮してほしいと思います」

 西武がペナントレース同様、強力打線で日本シリーズに勝ち進むのか。それとも、5年連続でCS出場を決め、短期決戦の戦い方にも慣れているソフトバンクが、ファーストステージ、ファイナルステージと勝ち上がるのか。

 日本シリーズ出場を懸けた戦いが、いよいよ幕を開ける。

(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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