ド軍敗戦も…前田健太はMVP候補イエリッチ斬り「次の登板も入りやすくなる」
前田は1回無失点も…ドジャースはカーショーKOで初戦を落とす「まず明日勝ってタイで地元へ」
■ブルワーズ 6-5 ドジャース(日本時間13日・ミルウォーキー)
メジャーリーグのナ・リーグ優勝決定シリーズが12日(日本時間13日)に始まり、ドジャースは5-6でブルワーズに敗れて初戦を落とした。前田健太投手は2点ビハインドの8回に登板し、無安打無失点。味方の失策で走者1人を出したものの、ナ・リーグMVP候補のイエリッチを併殺に仕留めて「一番いい結果になった」と振り返った。
ドジャースは2回に4番マチャドのソロ弾で先制するも、先発のエース左腕カーショーがブルワーズの2番手右腕ウッドラフに同点弾を浴びるなど、3回に2失点で逆転を許す。さらに、4回も2失点で無念の降板。2番手マドソンもブラウンにタイムリーを浴びて、カーショーは3回0/3を74球、6安打5失点(自責4)でKOとなった。
その後はブルワーズ救援陣の前に沈黙していたドジャース打線だが、8回にマチャド、ケンプの連続タイムリーで3点を奪取。ようやく反撃すると、急遽ブルペンで準備を始めた前田がその裏に6番手でマウンドに上がった。先頭クラッツはフルカウントから低めへの直球で見逃し三振。続くケインは三塁ターナーのエラーで出塁を許すも、続く強打者イエリッチは内角への93マイル(約149キロ)の直球でニゴロ併殺に仕留め、無失点に抑えた。
ドジャースは9回に1点を返すも、追いつくことはできず。前田は試合後に「しっかり1イニングを抑えられたのは個人としては良かったですけど、チームとしては初戦を取れなかったので、残念かなと思います」と振り返った。
8回は「2点差で負けてましたし、逆転を信じて、自分が投げるイニングは0に抑えて、味方の最後の9回の攻撃につながるようなピッチングができればいいなと思ってマウンドに上がった」という。走者1人を置いて難敵イエリッチを打席に迎えたが、見事に“併殺斬り”に仕留めた。
「とりあえず最悪の場面だなと思いつつ、できればランナーがいない場面で対戦したかったですけど、ランナーが出てしまったので、とにかく1つ1つ取っていこうと意識して投げました。(ゲッツーは)ベストですけど、あれを狙ったわけではないので、とにかく1つ1つアウトを取っていこうと思ってましたし、結果的には一番いい結果になったので、よかったなと思います」
前田は「まず最初の登板で無失点で終えられたのはすごく良かったと思いますし、この雰囲気を経験できたので次の登板は入りやすくなる」と話した。カーショーで1敗したのは痛いが、まだ始まったばかり。「まず明日勝って、(1勝1敗の)タイで地元に戻れるように、とにかく明日勝てるようにみんなで頑張りたいと思います」と誓っていた。