ホークス森が初セーブ王 5月から37セーブ「僕の分岐点になるかもしれない」
手応えをつかんだオールスター出場
とはいえ、順風満帆だったわけではない。5月4日のオリックス戦、同17日の楽天戦、6月27日の日本ハム戦ではリードを守れず負け投手となった。「厳しいなと思うこともあった」という森が変わったきっかけは、監督推薦で出場したオールスターゲームだ。
「オールスターで何かを試すというのも申し訳ない話」としながらも、「力を抜いてリリースの瞬間だけ力を入れる投げ方」を試して、打者の反応に手応えをつかんだという。そこからは「打者も見えるようになったし、差し込ませるファウルが取れるようになった」と自信をつけ、次々とセーブを重ねていった。
最後に「サファテにどう報告したいか」と問われると、「多分知っていると思うので、会った瞬間に『おめでとう』と言われるでしょうね。プレゼントをくれると言っていたので、会うのが楽しみです」とニッコリ。
シーズン13試合目から代理守護神としてマウンドに立ち続けた森は、自らの力で“代理”という言葉をはねのけ、輝かしいタイトルを手にしてみせた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)