1勝1敗で敵地へ、ブルワーズ監督はMVP候補イエリッチに期待「重要な一打を」
リーグ優勝決定Sの舞台は16日の第3戦からLAに「あらゆる戦力を駆使する」
ナ・リーグのリーグ優勝決定シリーズ第3戦は15日(日本時間16日)にロサンゼルスのドジャースタジアムに舞台を移して行われる。第1戦で勝利してレギュラーシーズンから12連勝を飾ったブルワーズは、第2戦はドジャースに逆転負けを喫して快進撃は一旦ストップ。だが、クレイグ・カウンセル監督は「我々は第3戦であらゆる戦力を駆使し、第4戦へと進んでいく」と勝利を誓っている。
第3戦の先発は昨オフにFAで獲得したジョーリス・チャシーン。レギュラーシーズンではリーグ最多の35試合に先発して15勝8敗、防御率3.50と期待通りの働きぶりを見せ、地区優勝に貢献した。
この日の記者会見でカウンセル監督は「フロントオフィスの中の何人かは、彼の活躍を長い間気に入っていたし、彼のことを細かく調べ上げていた。我々がしばらくの間ターゲットにしていた選手だったというわけだ。だから彼を獲得できてとてもワクワクした。彼はとにかく非常に安定して活躍をしてくれている。5日毎に登板し、良い結果を残している。162試合というシーズンの中で、その活躍は欠かせない。その様な安定感と体の強さ(耐久力)が必要だ」と絶賛。さらに、「それに加えて、シーズンが進むにつれ、彼はとにかく見事な投球をしてくれた。特に、とても重要な試合でね。彼は頼みの綱だ」と絶大な信頼を明かしている。
また、今季のMVP最有力候補と見られるクリスチャン・イエリッチはポストシーズンに入って16試合で打率.188と当たりが止まっているが、相手の攻め方が変わっているかを問われた指揮官は「彼らは彼に対して素晴らしい投球をしている。しかし、特に違いは無いと思う。(これまでと)同じ攻め方をしていると思う。ただ、ファウルボールは(以前より)増えたと思う。こういった試合、相手投手とプレーする中では、打てる球はそう多くはないと考えるものだ。だから時にはファウルを打たなければならない」と分析。こちらも信頼は揺らいでおらず「しかし、次の数試合でクリスチャンが重要な一打を放ってくれるという自信が、私にはある」と期待した。
「我々は第3戦であらゆる戦力を駆使し、第4戦へと進んでいく」
36年ぶりのリーグ制覇へ、敵地で勢いを取り戻したいところだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)