レ軍で大活躍の元広島ブレイシア、現地メディアが「予想外のヒーロー」と高評価
米誌「スポーツ・イラストレイテッド」誌がレ軍ブルペンを特集
昨年NPBの広島でプレーし、今季はレッドソックスの重要なリリーバーとしてプレーオフでも存在感を見せているライアン・ブレイシア投手が、米誌「スポーツ・イラストレイテッド」電子版の特集記事に登場した。
記事では、このプレーオフでレッドソックスの不安材料だと言われていたブルペン陣が大健闘していることをクローズアップ。セットアッパーとして起用されるブレイシアは、地区シリーズとリーグ優勝決定シリーズで計5試合に登板し、4回1/3を投げて防御率0.00をマークしている。
ブレイシアが昨季は広島に在籍していたことは広く知られる事実。最近では、元巨人でカージナルスのマイルズ・マイコラス投手のように“逆輸入”で成功する例も多い。記事では、広島時代のブレイシアも紹介。「彼はまったく平凡な選手に過ぎなかった。そんな彼はMLBのロースターに名を連ねるのではなく、太平洋を渡って日本からテキサスの自宅へ戻る可能性の方が高かった」と、メジャー復帰は夢物語だったと言及。だが、その予想はいい方向に裏切られることになった。今やレッドソックスにとって欠かせない存在となった右腕は「クレイジーな1年になっているよ」と驚きを隠せないという。
ブレイシアのようにほとんどMLBの実績のない投手、2016年に22勝してサイ・ヤング賞を受賞した経験もあるポーセロといった“寄せ集め”のようなリリーフ陣が頑張り、ヤンキースを3勝1敗で撃破。昨年の覇者アストロズ相手にも、第2戦まで1勝1敗と互角に渡り合っている。
敗退すればそこで終わりのプレーオフでは、勝つという結果以外は要求されない。そのことを踏まえた上で、記事では「ブレイシアやポーセロ、その他のあらゆる選手たちに目を向け、起用し、ベストな結果を願う。この時期になると、綿密に練られたプランは使い物にならない」として、使える選手を柔軟に起用しているレッドソックスの戦略を評価。レッドソックスの原動力は「予想外のヒーローたち」の存在にあると指摘している。
短期決戦を勝ち抜くには「日がわりヒーロー」や、伏兵の活躍は欠かせない。ブレイシアが今後も完璧な投球を続ければ、レッドソックスが2013年以来の世界一に大きく近づくのは間違いないだろう。
(Full-Count編集部)