強みと不安材料が同居 打ち合い必至の獅子と鷹…CSファイナルS展望【パ】

多和田、菊池は鷹が苦手 ミランダ、森は安定

〇主力投手の成績(西武は対ソフトバンク、ソフトバンクは対西武)

西武

多和田 防10.95 2試合1勝1敗 12回1/3 6奪三15失点
菊池 防2.40 2試合1勝1敗 15回 16奪三6失点
榎田 防0.00 1試合0勝0敗 2回 4奪三無失点
今井 防3.20 4試合2勝1敗 19回2/3 17奪三8失点
野田 防2.08 12試合0勝0敗3HP 8回2/3 9奪三2失点
平井 防3.86 11試合0勝0敗1HP 9回1/3 8奪三5失点
増田 防5.40 9試合1勝0敗3S 8回1/3 5奪三5失点

ソフトバンク

ミランダ 防2.79 3試合2勝1敗 19回1/3 15奪三6失点
千賀 防5.73 6試合3勝3敗 37回2/3 50奪三24失点
東浜 防7.71 1試合0勝1敗 7回 8奪三6失点
バンデンハーク 防8.82 3試合0勝2敗 16回1/3 13奪三16失点
加治屋 防8.22 10試合0勝1敗2HP 7回2/3 5奪三7失点
嘉弥真 防4.15 9試合0勝1敗2HP 4回1/3 3奪三2失点
森 防2.25 10試合0勝0敗4S1HP 8回 10奪三2失点

 西武は最多勝の多和田が防御率10点台。菊池も9月にようやくソフトバンクから1勝を挙げたものの、8月まで通算0勝13敗と苦手中の苦手だった。今井は比較的ソフトバンクには相性がよく、同じく今季5勝の十亀が7試合2勝4敗、防御率3.76ということを考えると、登板数の差はあっても先発は今井の方がよさそうだ。リリーフ陣は野田がソフトバンク戦に好成績を残しているが、平井はいまひとつ、増田は防御率5点台と打ち込まれている。

 ソフトバンクは東浜、加治屋が西武に相性がよくない。第1戦先発予定のバンデンハークも防御率8点台。どこまで強力打線を止められるか。セットアッパーでは、嘉弥真が打たれた2安打はいずれも本塁打と要所で痛打を浴びている。ミランダとクローザーの森は防御率2点台と安定。先発、リリーフ兼用の石川が11試合3勝2敗1HP、防御率2.70と成績を残しているだけに、石川の先発も一考の余地ありか。武田は2試合1勝1敗1HPながら防御率12.60では使いづらい。

 数字から見ると、西武とソフトバンクはほぼ互角。お互いに相性の良し悪しがはっきりしているが、短期決戦では数字にとらわれず活躍するラッキーボーイも出てくるだけに、調子のいい選手を見極めた用兵が勝負を分ける。西武辻監督、ソフトバンク工藤監督の采配にも注目だ。

(Full-Count編集部)

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