西武、13得点で圧勝返し! 辻監督もご満悦「硬くなることなくできてる」
3安打でCS最多タイ6打点の栗山に指揮官「見事に3ラン」
■西武 13-5 ソフトバンク(18日・メットライフ)
西武が打線爆発で圧勝し、日本シリーズ進出に一歩前進した。「パーソル クライマックスシリーズ パ」のファイナルステージは18日、西武の本拠地メットライフドームで第2戦が行われ、西武が13-5の大差をつけて大勝。17日の第1戦で大敗していたものの、自慢の攻撃力でソフトバンクを圧倒し、辻発彦監督は「序盤、ウチが取っても取られて苦しかったけどね。打線の調子はいい。よく打ってくれました。凄いなと思います。硬くなることなく、集中してできている」と11安打で13点を奪った打線を褒め称えた。
レギュラーシーズンで792得点を奪った自慢の打線が火を噴いた。初回2死一、二塁のチャンスで栗山が右翼スタンドへの先制3ラン。すぐに同点とされたが、その直後の2回には2死一、二塁から源田が右前へ適時打を放って勝ち越し。さらに浅村が左翼スタンドへの3ランを放ち、2回までに大量7得点を奪った。
3回にも源田が2イニング連続となる適時打を放ってリードを拡大。6回には1死満塁で栗山が一塁強襲の適時内野安打、7回には秋山が右前適時打を放ってダメを押した。3安打6打点と活躍した栗山について、指揮官は「見事にあそこで3ラン。思いもしなかった。あの3点は大きかった」。前夜、大敗した借りを見事に返して、指揮官の表情も明るかった。
先発の多和田は2回に3失点、3回にも2失点し、詰め寄られたが、指揮官は6回まで続投させた。「フラフラしてどうなるかと。投手コーチがどうしますか、と聞いてきたけど、エースにならないといけない投手ですから、そういうところを乗り越えないといけない」。指揮官の期待に応えるように、右腕は4回からは調子を取り戻し、6回5失点。リードを守ってリリーフにバトンを繋いだ。
これでアドバンテージを含めて2勝1敗と白星が先行した。「今日が大事だったので。ウチが敗れるとプレッシャーがかかる。ソフトバンクさんは明日もいい投手(千賀)が来る。目先の1試合を勝っていくしかない」と指揮官。初戦で敗れた嫌な雰囲気は、完璧に振り払ってみせた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)