ベッツ本塁打強奪キャッチ フェンス際飛球にファン後ずさり「昨日から学んだ」
第4戦にファンの守備妨害でアルトゥーベが“幻の本塁打”
レッドソックスは18日(日本時間19日)、ア・リーグ優勝決定シリーズ第5戦でアストロズを4-1で下し、2013年以来5年ぶりのリーグ優勝を飾った。前年覇者を4勝1敗で下したレッドソックスだが、6回に右翼を守るムーキー・ベッツが見せたフェンス際の華麗なるキャッチが話題になっている。
レッドソックスが4-0とリードを広げた直後の6回裏。先頭打者として打席に立ったブレグマンは、レッドソックス先発プライスがカウント1?1から投じた3球目を強振。ライナー性の打球は一直線に右翼を目指した。フェンスを越えるか越えないか。フェンスぎりぎりに飛んだ難しい打球だったが、右翼を守るベッツは打球から目を切らずにジャンプ一発。見事グラブで打球を掴んだ。
このプレーを見て誰もが思い出したのが、前日17日(同18日)に生まれたアルトゥーベの“幻のホームラン”だろう。右翼フェンスぎりぎりに飛んだ打球に、ベッツがジャンピング捕球を試みたが、ボールを取ろうと手を伸ばしたファンと接触。ボールはいったんグラブに触れたものの、観客に当たり、グラウンド内に落ちたため、審判の判断で右翼フライとなり、大きな物議を醸していた。
まるでデジャブのようなブレグマンの打球だったが、右翼フェンス際に陣取ったファンは一斉に後ずさり。ベッツは何の障害もなく、グラブに打球を収めてみせた。
この動画をMLB公式ツイッターが伝えると、ファンは次々と反応した。
「ファンの妨害がなければこうなるんだ」
「彼にスペースを与えたら、素晴らしいことができるんだよ」
「昨夜ベッツがキャッチできないと思ったアストロズファンは、これで分かっただろう」
「彼は素晴らしい外野手で、たぶん球界最高だろう」
「昨夜のプレーに疑問がある人はこれを見るべき」
試合を全米中継した「TBS」で実況を務めるブライアン・アンダーソン氏が「昨日とほぼ同じ状況です! ムーキー・ベッツの素晴らしいプレーでした。ファンは全員後ろに下がっていますね。昨日から学んだのでしょう」と伝えると、解説を務めるロン・ダーリング氏も「素晴らしいジャンプ力ですね」とベッツの守備力を称えた。
5年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すレッドソックスにとって、ベッツの守備力は1つのカギとなりそうだ。