2年連続日本S進出王手! 鷹・工藤監督は気を緩めず「明日絶対に勝つ」
柳田が初回に先制2ラン「あれでいい雰囲気になった」
■ソフトバンク 8-2 西武(20日・メットライフ)
ソフトバンクが日本シリーズ進出に王手をかけた。20日、敵地メットライフドームでの「パーソル クライマックスシリーズ パ」のファイナルステージ第4戦。初回に柳田の2ランで先制すると、終盤に突き放して8-2で大勝した。4試合で計38得点と打線が好調を維持し、これで対戦成績を3勝2敗としてファイナルステージ突破へあと1勝に。試合後、工藤公康監督は「そこ(王手)は考えないで、明日の一戦で自分たちの野球を、絶対に勝つんだという思いでやっていく」と気を引き締め直した。
この日は主砲が値千金の一発を放った。初回、2死からグラシアルが四球を選んで出塁すると、続く柳田がクライマックスシリーズ初アーチ。西武先発の今井が投じた高めの真っ直ぐを弾き返した打球は、高い弾道で左翼スタンドへ飛び込む驚愕の先制2ランとなった。「いいホームランを打ってくれた。あれでいい雰囲気になった」と指揮官。柳田のCS初アーチが、勢いに乗るチームをさらに加速させた。
2回には2死一塁から、甲斐がリードを広げる2ラン。1ボール1ストライクからの3球目、真ん中低めの真っ直ぐを完璧に弾き返し、左中間スタンドへと運んだ。7回には4つの四球に、デスパイネの適時内野安打などで4点を追加して試合を決めた。
中4日での先発となった東浜は3回に木村に2ランを浴びたが、4回までこの2失点に抑えた。「いい集中力を見せてくれて、いけるところまで投げてくれた。中4日ということもあったし、少し張りも出てきているということだったので、代えました」と、工藤監督は思い切って4回で東浜を降板させ、5回から継投勝負に打って出た。
武田がピンチこそ招きながら、2回を無失点に封じると、7回を石川、8回を加治屋、9回を森が凌ぎ、勝利の方程式で逃げ切り。「ウチが早く点をとって、投手が1、2点なら大丈夫と思って投げてくれたらと思う。今日はいい形で下位も打ってくれた」と工藤監督。理想的な試合展開で3勝2敗と白星を先行させて、突破へ王手をかけた。ここにきて存分に発揮され始めた王者ソフトバンクの力、勝負強さ。21日の第5戦で、一気に日本シリーズ進出を決めにいく。