熱血モリーナ監督が猛抗議も… プエリトリコはドミニカ共和国に敗れ黒星発進
4回の攻撃中に相手投手のボークを指摘
野球の23歳以下の世界一を決める「第2回WBSC U-23ワールドカップ」が19日(日本時間20日)、コロンビアで開幕し、カージナルスのメジャー現役捕手、ヤディアー・モリーナが監督を務めるB組のプエルトリコが、初戦でドミニカ共和国に6-9で敗れた。
プエルトリコはドミニカに12安打、3本塁打を許し、3回から8回まで6イニング連続で失点する苦しい展開。6人の投手を投入したが、最後までドミニカの攻撃を止めることはできなかった。
4回の攻撃時には、2死三塁から相手投手が誤って二塁に牽制球を投げると、モリーナ監督は投手がプレートを外さないまま走者のいない二塁に投げたのでボークだと主張。この抗議でルール確認が行われ、試合が約25分中断するハプニングも。結局この抗議が認められて三塁走者が生還し、プエルトリコは1点差に迫ったが、その後は点差を広げられ、8回に3点を返すのがやっと。指揮官の熱い抗議も結果にはつながらず、黒星スタートとなった。
プエルトリコ代表の公式ツイッターは試合後、モリーナ監督のコメントを配信。「難しい試合だった。ドミニカ共和国はいつもいいチームを作ってくる。相手の本塁打は投手たちの甘い球を打たれたので残念。だが、攻撃的に戦ったことには満足している。この先も100%の力を出して戦っていきたい」と振り返った。プエルトリコは20日(同21日)には、初戦でオーストラリアを4ー2で下したベネズエラと対戦。モリーナ監督は「ベネズエラは強いチームだが、いい試合をして勝利をつかみ、残りの試合で勝ち星を重ねていきたい」と、チームの初勝利、そしてスーパーラウンド進出を見据えた。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)