若き大砲・安田に待望の一発 先制アーチで日本勝利「勝ちを呼び込める選手に」
守備では大きな声で盛り上げる「声でチームを引っ張りたい」
前日に続き、守備でも一塁から大きな声を出し続けた。「最年少なので元気に声を出して、声でチームを引っ張りたい」。大会前には「プロで1年間やって、対応力がだいぶ変わってきた。シーズンを通してやってきたことで野球をする体力もだいぶついたし、いろんな投手に対応する力が身についた。チームに勝ちを呼び込める選手が理想。一発勝負の中でもしっかり打てる打者になりたい」と話していた安田。この日は6回にも左前打を放ち、これで2試合を終えて3安打3打点。4番内田靖人内野手(楽天)、5番堀内謙伍捕手(楽天)とともに、しっかりとクリーンアップの役割を果たしている。
大会前の国内合宿から打撃指導を続けてきた稲葉監督も、「この合宿に入って(調子が上がらず)本人がちょっともやもやしていた部分がずっとあったと思うが、あの一発で非常に気分も良くなったと思う。これで上向きになってくれればいい」と復調への狼煙を喜んだ。3点を奪ったもののチャイニーズ・タイペイの先発投手も4回以降は連打を許さず。「毎回台湾とはこういう接戦になってくる。今日の先発投手も非常によかった。その中で勝ち切ることが大事」と、少ないチャンスの中で得点を奪った選手たちを称えた。
21日(同22日)はメキシコとの対戦が待っている。指揮官は「毎日相手が変わるので、反省するところは反省して、とにかく1戦1戦やっていきたい」と切り替えの重要性を強調。安田も「雰囲気に飲まれず1戦必勝で頑張りたい」と話し、勝てばスーパーラウンド進出が近づく一戦に向け、気を引き締めた。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)