西武辻監督、セレモニーで号泣 嗚咽漏らし「悔しい」、試合後に来季続投が正式決定
マイクの前で頭を抱えて嗚咽、試合後には続投要請を辻監督が受諾したと球団が発表
■ソフトバンク 6-5 西武(21日・メットライフ)
パ・リーグ王者の西武は、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでソフトバンクに競り負け、下克上を許した。21日の第5戦は5-6で惜敗し、アドバンテージ1勝を含めて2勝4敗で敗退。試合後、最終戦セレモニーでファンに挨拶した辻発彦監督は「悔しいです」と号泣し、来季の日本一を誓った。
すぐに言葉は出てこなかった。選手、スタッフが一列に並ぶ中、最終戦セレモニーの挨拶を行った辻監督。マイクの前に立つと、頭を抱え、嗚咽を漏らした。「悔しいです」と第一声を発し、「まさか今日、2018年シーズンが終了するとは考えてもいませんでした。このたくさんのファンの皆様と日本一になる夢を選手とともに持ち、今日まで必死に戦ってきました」と言葉を絞り出した。
「昨年、CSファーストシリーズで負け、その悔しさを持ち、選手たちは今シーズン、スタートいたしました。開幕してからの8連勝、シーズン終わるまで1度も首位を譲ることなく優勝したこと、本当に誇りに思います。9月に入り、中盤を過ぎ、本当に下からスタスタと追ってくるソフトバンクの足音、選手たちも緊張した中、疲労困憊の中、必死に戦ってくれました。一回りも二回りも大きくなったこと私は誇りに思います」
こう振り返った指揮官。さらに「昨年の敗戦から今年の成長、そしてまた、今年のこの敗戦が選手たちにとって大きなパワーとなって、また来シーズンに向かっていきたいと思います」と前を向いた。
最後は「昨年、今年と本当にたくさんのファンの方にこのメットライフドームに足を運んでいただき、熱い、熱い声援を送っていただき、心から感謝いたします」とファンに感謝。そして「来年は必ず日本一を勝ち取るために一丸となって、これからもう来年にスタートしたいと思います。本当に2018年シーズン、多大なる応援、ありがとうございました」と誓って挨拶を締めくくった。
試合後、西武は辻発彦監督に来季の続投を要請し、承諾を得たと発表。契約年数は2年となる。
(Full-Count編集部)