運命のドラフトまであと3日 12球団の補強ポイントを分析、1位指名は誰?

大学生では甲斐野央(左)や辰巳涼介(右)らに注目が集まる【写真:Getty Images】
大学生では甲斐野央(左)や辰巳涼介(右)らに注目が集まる【写真:Getty Images】

「その年の1番いい選手」を指名の日ハムは根尾、楽天は東北のスター吉田か

◯日本ハム
 今季は低かった下馬評を覆し、3位に入ってクライマックスシリーズに進出。とはいえ、大谷翔平や増井浩俊ら2016年の日本一を支えた面々がチームを離れたため、西武、ソフトバンクに比べると、投打ともに手薄な感は否めない。日本ハムのドラフトの指名方針は「その年の1番いい選手」なのだが、昨季の清宮のような頭抜けた存在というと今季はなかなか難しい。育成に長けた球団だけに、野手なら根尾、投手なら吉田の高校生か。即戦力ならば、リリーフよりも先発に厚みを持たせたい。

◯オリックス
 福良監督が退任し、西村ヘッドコーチが新監督となったオリックス。チーム防御率3.69は12球団トップの一方で、チーム打率.244は12球団で最下位。となると、やはり野手を補いたいところ。小兵タイプの選手はチームに複数いるだけに、吉田正とともに中軸を担える打者が欲しい。小谷野が現役を引退したこともあり、内外野ともに手薄。地元出身の選手ということでも、大阪桐蔭の根尾や藤原をチームに加えたい。強みを伸ばすという意味で即戦力投手を加えて、より厚みを持たせても面白い。

◯ロッテ
 来季が井口監督体制で2年目となる。今季はリーグ4位のチーム打率.247、リーグ5位のチーム防御率4.04と、投手、野手ともに補強ポイントだ。内野手は井上、鈴木、中村、昨季のドラ1の安田という楽しみな存在もいるだけに、ポイントは外野手。打って、走れる大阪桐蔭の藤原や立命館大の辰巳は指揮官の求める選手のタイプに合致する。2位以下で即戦力となり得る大学生や社会人の投手を獲得したい。

◯楽天
 今季は開幕から低空飛行が続き、昨季の3位から最下位に転落した。今季はとにかくウィーラーやペゲーロら外国人、さらには松井裕や福山、茂木らの不振が大きく響いた。地元・東北出身のスターとして、金足農の吉田が1位の最有力候補となるだろうが、チーム編成としては、むしろ野手が欲しい。田中が急成長を遂げたが、もう1人、チームの核となる存在を加えたい。大阪桐蔭の根尾に加えて、外野が手薄なため藤原も候補。ウエーバー順ではリーグで最上位となるだけに戦略によってはドラ1候補を2人指名可能だ。

(Full-Count編集部)

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