ロッテ安田、4戦で打率5割&4打点 現地スカウト「うちのチームに欲しい」
稲葉監督の打順変更がピタリ「チャンスをしっかり生かせて非常によかった」
オープニングラウンドA組の開催地として使われているコロンビア・バランキージャのエドガル・レンテリア・スタジアムを本拠地とするコロンビア・ウインターリーグの地元プロチーム、カイマネス・デ・バランキージャの担当スカウトで、連日試合を観戦しているファン・ホセ氏も「あの13番の左打者はバッティングがすごくいい。高卒プロ1年目とは思えない。うちのチームに欲しいくらいだ」と絶賛したほど。履正社時代には甲子園を沸かせ、プロ入りした今季は1軍で17試合、打率.151、1本塁打、7打点、2軍では106試合、打率.271(イースタン・リーグ7位)、12本塁打、67打点(同3位)と経験を積んだ19歳は、海外でも注目を集めている。
稲葉篤紀監督はこの日、前日まで7番だった岸里亮佑外野手(日本ハム)を3番にし、安田を5番、堀内を7番に代え、3番以降、左右ジグザクになるよう打線を組み替えた。当初は安田3番、岸里5番のプランだったが「今日の朝、思いついた」という新打線が見事に的中。「機動力のある1、2、3番で足を絡めてチャンスを作り、内田(靖人内野手=楽天)、安田の4、5番で返せたらいいなと思った」という期待に、安田が見事に応え、指揮官も「四球もしっかり取って、相手に与えてもらったチャンスをしっかり生かせて非常によかったと思う」と、目を細めた。
これで日本は4連勝でオープニングラウンド突破が決定。明日24日(同25日)は地元コロンビアとの戦いが待っている。スタンドには1万2000席あるが、チケットはすでに完売。日本は完全アウェーの雰囲気の中での試合となるが、指揮官は「そういう中でやるのもまた1つ、いい経験になると思うし、アウェーではあるが、たくさんお客さんが入っていたほうが燃えると思う。若い選手は自分を見てほしいと思うし、そういうところを期待したい」と、地元ファンの前での奮起を期待した。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)