NPBとの再契約求め…元中日ロンドンらBC福島ベネズエラ人コンビの去就に注目
岩村監督も太鼓判「この2人は十分NPBで通用する」
1人でも多くの選手をNPBに輩出したいという思いで指揮を執る岩村明憲監督は「この2人は十分NPBで通用する」と太鼓判を押す。
「ビスカヤに関しては、育成でお願いしますっていうことは言いたくないね。アメリカでは1Aまでしか行ったことがないけど、あれは1Aの球ではない。何がいいって、まず自滅することがない。フォークも覚えて、かなり落ちるようになった。あとは、英語がほぼ喋れずに9割がスペイン語、という中で、俺の拙い英語にロンドンの通訳が入るだけで、それ以外は日本語で日本人と戯れている。そんな環境でこの成績を残しているんだから、スペイン語の通訳がいる中で投手コーチのアドバイスを100%理解できたら、もっとよくなると思う。まだ24歳でポテンシャルは十分にあるから、そういう世界に送り込んでみたいね」
ロンドンの場合、一度中日を自由契約となっているため、NPB復帰を果たすには以前よりも成長した姿を見せなければならない。だが、岩村監督は「あの成績が何よりものアピールになるでしょ」と自信を見せる。
「ロンドンは20試合に投げて、2失点したけど自責は0。防御率0点が大きなアピールだよね。一度リリースされているから、今回はほぼ完璧なパフォーマンスを見せないと、NPB球団の獲得候補としてテーブルに載せてもらえない。でも、ほぼ完璧な成績を残したからね。こうなれば、NPBを知っていることがアピールにもなるし、今では通訳ができるまで英語も上達した。リリースはされたけど、中日に入ったことは良かったんじゃないかな。森監督は外国人選手の評価が厳しいし、数が多いから競争も激しい。その厳しさを知っていることは大きな強みだよ」
岩村監督が両手を挙げて推薦するベネズエラ投手コンビ。このオフ、NPB球団が獲得に乗り出すか否か、注目してみるのも面白いかもしれない。
(佐藤直子 / Naoko Sato)