「次は自分」―大阪桐蔭主将・中川、4人指名に喜びと“決意”「大学からドラ1で」

大阪桐蔭でキャプテンを務めた中川卓也【写真:荒川祐史】
大阪桐蔭でキャプテンを務めた中川卓也【写真:荒川祐史】

ドラフトでチームメート4人に指名「嬉しいも」…「羨ましい気持ちもある」

 2018年のプロ野球ドラフトが25日に行われ、史上初2度目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭高からは4人が指名された。一方で、最強チームでキャプテンを務めた中川卓也内野手はプロ志望届を提出せず、大学進学という道を選択。4人の晴れ姿を見守り、自身も「4年後のドラフト1位指名」を固く誓った。

 ともに快挙を達成したチームメートたちの元に続々と吉報を届いた。根尾昂内野手は4球団競合の末に中日、藤原恭大外野手は3球団競合でロッテが交渉権を獲得。同一高校からドラフト1位野手が誕生したのは史上初の快挙となった。また、長身左腕の横川凱投手は巨人が4位指名、エース右腕の柿木蓮投手は日ハムが5位指名。同一高校から4人が指名を受けるのも、2001年の日大三高に並ぶ史上最多タイ記録だ。

 主将として大阪桐蔭高を牽引し、侍ジャパン高校代表でもキャプテンを任された中川はこの様子を見守り、胴上げにも参加した。

「テレビとか雑誌で見ていた風景を自分が体験したので、今日という日は忘れられない一日になると思います」

 嬉しさ、誇らしさ――。同時に強い決意も改めて胸に抱いていた。

「(4人が指名されて)率直に嬉しい気持ちもあるんですけど、自分自身に置き換えたら、悔しいというのはおかしいですけど、羨ましいという思いもあるので。自分自身の野球人生においての糧として、次は自分が4年後にプロ野球選手になるという思いを追いかけて行きたいと思っています」

 高校卒業後は大学に進学予定。すでにプロ注目の素材だが、大きな目標があるからこそ、志望届を出さなかった。

「ここでプロ志望(届)を出さなかったのは、大学(卒業)でドラフト1位で(プロに)行くために出さなかったので、切り替えというか、大学野球を通して野球人としてもっと成長していきたいと思います」

 4年後、4人が待つプロの世界にドラフト1位で飛び込む――。類まれなリーダーシップを持つ強打者は、すでに新たな目標に向けて歩み始めている。

(Full-Count編集部)

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