カーショーは「衰えを見せるスター」 NY紙が指摘、契約破棄なら年俸ダウン!?

FAなら新契約は年平均3000万ドルを下回る可能性?

「カーショーはどこかで総額6500万ドル以上の契約を勝ち取ることができるだろうか? 恐らくできるだろう。しかし、年俸3000万ドル(約33億6000万円)以上はどうだろうか。その可能性は、前者(総額6500万ドル)よりは下がるだろう」

 つまり、3年超の契約で総額6500万ドル以上とすることは可能だが、年平均は3000万ドルを下回る可能性が高いという。現在の契約では、2年で年平均3250万ドル(約36億4000万円)だから、年俸自体は下がるということになる。もちろん、これはあくまで「ニューヨーク・ポスト」の予想だが、実際にカーショーと代理人がどのように自己分析しているかは興味深い。

 記事では「ドジャースの分析重視のフロントは、平凡な先発投手に今のカーショーのような衰えの兆候が見られたら、放出するだろう」と指摘。つまり、普通の投手がオプトアウトを選択し、FAとなった時、力の衰えを感じていればドジャースは再契約には動かないというのだ。

 ただ、今回の相手は他でもないカーショー。「ドジャースにとってカーショーは普通の選手ではない」と指摘し、「ワールドシリーズ第1戦の不調でポストシーズンの汚点を増やしたが、彼は球団史上最高の選手の1人である。オーナーはこの左腕の契約延長には、レガシーが重要な要素だと判断することになり得るだろう」。ドジャースにとって特別な存在であるカーショーを力の衰えが理由だけで“放出”することはできない。

 同紙はさらに、カーショーの代理人が田中将大投手と同じケーシー・クロース氏であることにも注目。クロース氏は「市場に敏感」だという。田中は昨オフ、オプトアウトせずにヤンキースに残留したが、その後のFA市場の動きは歴史的な停滞を見せ、最後は妥協して希望よりも大幅に低い金額で契約を結ばざるをえない状況に陥った選手も多かった。そのため、田中は昨オフの「勝者」とも言われたが、果たしてカーショーが同じような判断をする可能性はあるのか。

「カーショーはドジャースに残ることを決断し、7年契約を全うすることを常に考えていたと主張することで、市場の不透明さを回避することもできるだろう。しかし、彼はプライドの高い人間であり、ドジャースが引き留めるために更なる配慮を示さなければ、彼は拒絶されたと感じ、去ってしまうだろうか?」

 記事では、カーショーの人間性にも触れ、今後の展開を予想することがいかに難しいかを説明している。メジャー屈指の左腕はワールドシリーズの後、どのような決断を下すのだろうか。

(Full-Count編集部)

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