広島、日本一のカギは「内弁慶の克服」 セ球団5年ぶりのパ本拠地白星なるか
広島は本拠地でさらなる強さを発揮の傾向
最近5年の日本シリーズにおけるセパの通算勝敗は次の通り。
○パ・リーグ20勝-セ・リーグ9勝
セ・本拠地 パ・リーグ7勝-セ・リーグ7勝
パ・本拠地 パ・リーグ13勝-セ・リーグ2勝
広島が、2012年以来6年ぶりにセ・リーグに覇権をもたらすためには、10月30日から始まるソフトバンク本拠地ヤフオクドームでの3連戦で、なんとしても勝利しなければならない。しかし、それはかなり厳しい課題ではある。
広島はもともと「内弁慶」の傾向が強いチームだ。それは3連覇中のホーム(H)、ロード(R)別の勝敗を見ればわかる。率は勝率。
2016年 H51勝20敗1分 率.718 R38勝32敗1分 率.543
2017年 H50勝20敗1分 率.714 R38勝31敗3分 率.551
2018年 H45勝25敗2分 率.643 R37勝34敗 率.521
通算 H146勝65敗4分 率.692 R113勝97敗4分 率.538
広島の強さの根源は、ホームでの7割近い勝率にあったのだ。マツダスタジアムでの熱狂的な応援は、広島の勝敗にはっきり影響を及ぼしていると言えるだろう。
これに対し、ソフトバンクは敵地でも成績は大きく変わらない。
2016年 H40勝28敗3分 率.588 R43勝26敗3分 率.623
2017年 H52勝20敗 率.722 R42勝29敗 率.592
2018年 H40勝30敗1分 率.571 R42勝30敗 率.583
通算 H132勝78敗4分 率.629 R127勝85敗3分 率.599
カギとなるのは10月30日の第3戦だろう。ここで広島が、セ球団として5年ぶりにパの本拠地で勝利すれば、状況は大きく変わるだろう。
広島の「日本一」のためには、「内弁慶の克服」が、大きなテーマになる。
(広尾晃 / Koh Hiroo)