セ・リーグ勢は日本S敵地で12連敗中 最大のポイントとなる指名打者の成績

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

調子がつかめる前に終わってしまう短期決戦

 1勝1分けでホームでの2試合を終えた広島だが、日本シリーズでセ・リーグ球団は敵地12連敗中。30日から始まるソフトバンクの本拠、ヤフオクドームでの3連戦が非常に重要になる。ポイントは「指名打者」だろう。

 指名打者制を導入していないセ・リーグは、日本シリーズのパ主催試合では、限定的に指名打者を作らなければならない。これがうまくいっていないのだ。

2013年から5年間の、セ・リーグ指名打者の打撃成績。

2013年 巨人(高橋由伸)
4試15打2安0本1点 打率.133

2014年 阪神(西岡剛、新井良太)
3試12打3安0本0点 打率.250

2015年 ヤクルト(バレンティン)
2試6打0安0本0点 打率.000

2016年 広島(エルドレッド、新井貴浩、赤松真人)
3試12打3安1本2点 打率.250(赤松は打席に立たず)

2017年 DeNA(細川成也、乙坂智、白崎浩之)
3試12打3安1本1点 打率.250

 5年間で58打数11安打2本塁打4打点、打率.190。それなりの強打者をそろえているものの打線の中心にはなっておらず、指名打者を固定できなかったチームも多い。短期決戦だけに、調子をつかむ前に終わってしまう印象だ。広島は指名打者に誰を起用するかが一つのカギになるだろう。

交流戦での指名打者では松山、西川、バティスタらが良績

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