ヤ軍がマチャド獲得レースから撤退? 愚行の数々に「乗り気ではなくなっている」
ハーパーと並び、今オフFA市場の目玉選手とされるも…
レッドソックスが4勝1敗でドジャースを下し、5年ぶりにワールドシリーズ制覇を果たしたメジャーでは、いよいよ来季に向けたストーブリーグがスタートする。近年稀に見るほど豪華な顔ぶれがフリーエージェント(FA)となる今オフ。野手で大きな注目を集めるのが、ナショナルズのブライス・ハーパー外野手、そしてドジャースのマニー・マチャド内野手だ。
メジャー屈指の遊撃手の呼び声高いマチャドだが、獲得に乗り出すとされているヤンキースが“及び腰”となっているようだ。米テレビ局「SNY」公式サイトでは「ポストシーズンの愚行で、ヤンキースはマチャドとの契約に乗り気ではなくなっている」と伝えている。
今季ポストシーズンでのマチャドの行いは、度々、物議を醸してきた。ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第4戦で延長10回に遊ゴロに倒れたマチャドは、一塁を駆け抜ける際にブルワーズの一塁手アギラールの右脚を蹴り上げ、両軍が入り乱れる“乱闘騒ぎ”を起こした。さらに、ワールドシリーズ第4戦でも、9回に三ゴロに倒れて一塁へ駆け抜ける際、口に含んでいたガムを膨らませながら一塁手ピアースの踵を踏み、批判を浴びていた。
記事では、来季に向けて戦略会議を重ねているヤンキースのフロントオフィスやスカウト陣は「マチャドのポストシーズンにおける悪ふざけに好印象を抱いていない」と指摘。さらに「関係者によれば、獲得に乗り気ではなくなっている」と伝え、度重なる“愚行”によってヤンキースのマチャドに向ける視線が厳しくなっているとした。
ヤンキースは正遊撃手のディディ・グレゴリアスが、このオフに右肘靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、来季の開幕が絶望な状況となっている。その穴を埋める存在としてマチャド獲得を検討していたようだが、元々「ゴロを打っても一生懸命走らなかったり、他チームの選手から『卑劣な選手』と呼ばれていることを不安視」していたところに、今プレーオフのラフプレー続きで、「マチャドと長期契約を結ぶことに増々用心深くなっている」という。
すっかり評判を落としてしまったマチャドだが、球界屈指の内野手である事実は変わらないだけに、記事では打倒レッドソックスのオーナー、スタインブレナー氏が「マチャド獲得に全力を注ぐよう命じることも、可能性としてあり得る」と含みをもたせている。だが、ヤンキースはヒゲや長髪を禁じるなど品格を重んじる伝統球団。マチャドが大きく株を下げたことは間違いないだろう。
(Full-Count編集部)