「30歳にして価値は下落」―米名物コラムニストがカーショーにド軍残留を提言
2020年まで契約残すも今季終了後にオプトアウト権
レッドソックスが世界一に輝き、今季に幕を下ろしたメジャー。すでに来季に向けたストーブリーグが始まったが、最初の大きな決断はドジャースのエース左腕クレイトン・カーショーが下すことになりそうだ。2020年まで契約を残すが、今季終了後にオプトアウト(契約破棄)できる権利を持っており、ワールドシリーズ終了から3日間で、権利を行使するか否かの決断を下さなければならない。
28日(日本時間29日)に行われたワールドシリーズ第5戦終了後も、記者会見場に現れたカーショーに対し、契約に関する質問が数々飛んだ。その中でドジャースと話し合いを持って決断するとした左腕だが、米経済誌「フォーブス」に寄稿するコラムニスト、バリー・ブルーム氏は「カーショーは契約をオプトアウトするべきではない」と提言している。その理由は「30歳にして、その価値は下落している」からだ。
ブルーム氏は、カーショーが史上に残る名投手であり「ドジャースの象徴」であることを認めながらも、度重なる腰や左肩の故障に悩まされ「かつての唸るような剛速球は球速が5マイル(約8キロ)も下がり、80マイル後半~90マイル前半(約140~150キロ)になっている」と指摘。さらに、今季ワールドシリーズでは第1戦と第5戦に先発したが2敗を喫し、防御率は7.36だったことにも言及し、「大舞台では全くもって活躍できない」と手厳しかった。
これらの“現実”を踏まえ、「ドジャースが支払う予定の金額を受け入れるべきだし、契約満了となる2020年オフのFA市場を心配しておくべきだ」と忌憚ない意見を投げかけている。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」によれば、アンドリュー・フリードマン編成本部長は「彼はドジャースの一員でいることを望んでいると言っていた。我々も彼にドジャースにいてほしいと思っている」と話し、相思相愛であることを強調したという。カーショーがどんな選択をするのか。その答えは31日(同11月1日)中までには明らかにされそうだ。
(Full-Count編集部)