戦力外通告を受けたスター選手たち かつて規定打席・規定投球回到達も…

打撃不振で主力の座を奪われた大松、荒波

◯大松尚逸(ヤクルト)

 04年、ドラフト5巡目でロッテに入団。06年から頭角を現し、08年からはクリーンアップの一角を占めて.262、24本塁打、91打点の成績を残した。以降、10年まで3年連続で規定打席をクリアし、3年間で59本塁打を放ってロッテ屈指のスラッガーとして活躍。ところが11年から打撃不振に陥り、角中らの台頭で出場機会を失った。一塁手へのコンバートも行われたが、外国人選手や、MLBから国内復帰した井口(現監督)らとのポジション争いに敗れて出場機会が得られず、16年には右アキレス腱を断裂。球団からコーチ就任を打診されたが、オフに退団してヤクルトに移籍した。

 ヤクルトでは左の代打として起用され、昨年はサヨナラ本塁打を2試合記録するなど持ち前の長打力と勝負強さを見せたが、今年は1軍出場機会がなかった。

◯荒波翔(DeNA)

 2010年ドラフト3位で横浜(現DeNA)に入団。12年には開幕でスタメン出場して以降、主に1番打者として141試合出場で打率.268、135安打、24盗塁をマーク。翌13年も2年連続で規定打席をクリアし、.258、115安打、19盗塁の数字を残し、守備でもセ・リーグトップの16補殺を記録する強肩ぶりを見せた。

 しかし、その後は打撃不振に悩み、出場機会は年々減少。今季は11試合、11打数ノーヒットに終わっていた。

◯田中浩康(DeNA)

 04年、自由獲得枠でヤクルト入団。プロ2年目の06年から二塁や遊撃のバックアップとして1軍に定着し、07年には二塁のレギュラーとなって早大時代の先輩・青木と1、2番コンビを組む。07年から12年までの6年間、規定打席をクリア。10年には打率.300で自身初の3割をマークするが、13年以降は山田哲人の台頭でポジションを奪われ、16年には出場31試合と激減。指導者転向の打診を断り退団、DeNAに移籍した。

 DeNAでは昨年、66試合175打席に立ち、7月には1000本安打を達成。日本シリーズ出場にも貢献したが、今年は31試合出場にとどまり、戦力外通告を受けて16日に引退を発表した。

かつてのロッテのスーパーエース・成瀬、速球王・由規も…

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