LA紙、新人王争いでアンドゥハー称賛も…大谷の「斬新なアクションは見事過ぎ」
最低監督賞、カムダウン賞、ワーストFA選手賞まで選出
記事で選出されている賞には、大谷の新人王のようにMLBが公式タイトルとして表彰している部門もあるが、マイコラスの「急成長した選手」部門のように、同紙が独自で選出した賞もある。各部門の賞と選出された選手は、次の通り。
◯MVP ナ・リーグがイエリッチ(ブルワーズ)。ア・リーグはJD・マルティネス(レッドソックス)が指名打者であるという点を考慮し、三振が100を切っている同じレッドソックスのムーキー・ベッツを選出。
◯サイ・ヤング賞 ア・リーグは21勝を挙げ最多勝のブレーク・スネル(レイズ)、ナ・リーグは10勝9敗ながら防御率1.70と唯一1点台、24試合連続クォリティスタート(QS、6回以上を投げ自責点3以下)を記録したジェイコブ・デグロム(メッツ)を選出。
◯最優秀監督賞 レッドソックスのアレックス・コーラ、アスレチックスのボブ・メルビン、ブレーブスのブライアン・スニッカーの3氏の争いとしている。
◯最低監督賞 球団記録のシーズン115敗を喫したオリオールズのバック・ショーウォルター監督、ナショナルズを早々とプレーオフ争いから脱落させたナショナルズのデーブ・マルティネス監督。
◯最優秀GM賞 レッドソックスのデーブ・ドンブロウスキー、ブルワーズのデビッド・スターンの2氏。
◯カムバック賞 過去2年で1勝から今年9勝(10敗)を挙げたエンゼルスのアンドリュー・ヒー二―投手、高額年俸選手の整理対象と言われながら、オールスターゲームに選出されるまでに復活したドジャースのマット・ケンプ外野手の受賞を予想。
◯カムダウン賞 カムバック賞の逆で、もっとも成績を下げた選手。ナ・リーグが、昨年打率、249、31本塁打を放ちながら、今年はレッズとブレーブスの2チームで打率.195、15本塁打と期待を裏切り、プレーオフではベンチ外となったアダム・デュバル。ア・リーグは2016年に11勝を挙げ新人王を獲得しながら、今年は3勝12敗と大きく負け越し、シーズン終盤は右膝手術を受けて離脱したマイケル・フルマー(タイガース)。
◯ベストFA選手 ダイヤモンドバックスからレッドソックスへ移り、43本塁打、130打点を挙げたJD・マルティネスと、ロイヤルズからブルワーズに移って.308、10本塁打をマークし、プレーオフ進出の原動力となったロレンゾ・ケイン(ブルワーズ)。
◯ワーストFA選手 3年3800万ドル(約42億5600万円)でロッキーズからカブスに移ったタイラー・チャットウッド(カブス)。4勝6敗、防御率5.30と期待を大きく裏切り、103回2/3で95四球と制球難を露呈した。また、4年5700万ドル(約63億8000万円)でレイズからオリオールズに移籍したアレックス・コブも、昨年12勝10敗から今年は5勝15敗と期待を裏切る成績に終わった。
記事は最後に、米記録サイト「ベースボール・リファレンス」によると、今年の1試合あたりの三振の平均が8.48個と、1試合当たりの安打数平均8.44を上回るほど三振が多かったという数字を紹介し、「トニー・グウィン(現役生活20年で434三振しかしていない、強打の殿堂入り外野手)のビデオが必要かも知れない」と皮肉っぽく締めくくっている。
(Full-Count編集部)