元広島ブレイシアに守護神の可能性 Rソックス編成トップ「最有力候補の1人」

レッドソックスのライアン・ブレイシア【写真:Getty Images】
レッドソックスのライアン・ブレイシア【写真:Getty Images】

今季から米復帰、プレーオフでは9戦でわずか1失点

 今季ワールドシリーズでドジャースを圧倒し、2013年以来5年ぶりの世界一に輝いたレッドソックス。まだ優勝の余韻が残る地元ボストンだが、デーブ・ドンブロウスキー編成本部長は1日(日本時間2日)に本拠地フェンウェイパークでメディア対応し、本格化するストーブリーグについて言及。その中で守護神クレイグ・キンブレルをフリーエージェント(FA)で失った場合、元広島のライアン・ブレイシアとマット・バーンズが新抑え候補の「最有力候補」と明かしたという。地元テレビ局「CBS」公式サイトが伝えている。

 今年30歳を迎えたキンブレルは、メジャー9年で通算333セーブを挙げた屈指のクローザー。今季限りで契約が終了し、FAとなるが、記事では「人生を変える大きな契約を掴める可能性がある」と指摘し、レッドソックスと再契約をしない可能性に触れている。

 全盛期に比べると徐々に陰りも見えてきた右腕だが、今季は47度のセーブ機会で42セーブをマーク。まだまだ頼りがいのある投手であることは間違いない。キンブレルの退団は「大きな穴」を空けることになるが、ドンブロウスキー編成本部長は「球団内での(穴埋め)候補として2投手を考えている。バーンズとブレイシアが最有力候補だ」と明言。2投手がまだキンブレルのレベルに達していないことは認めつつ、大きな信頼を寄せているという。

 昨季広島でプレーしたブレイシアは、今季レッドソックスとマイナー契約を結んで米復帰を果たした。開幕は傘下3Aで迎えたものの、7月にメジャー昇格。34試合に投げて2勝0敗10ホールドを記録、防御率1.60の安定感を発揮した。さらにプレーオフでは合計9試合に登板し、許したのはわずか1失点という圧倒的パフォーマンスで世界一に貢献。評価が大幅にアップしていた。

 キンブレルの去就に伴い、ブレイシアの立場も大きく変わることになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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