【日本S】鷹・甲斐が育成出身初のMVP! シリーズ新6連続盗塁阻止「自分だけの力では取れなかった」

ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】

初回に田中、2回には安部を刺し、シリーズ阻止率10割

■ソフトバンク 2-0 広島(3日・マツダスタジアム)

 ソフトバンクの甲斐拓也捕手が、日本シリーズMVPに輝いた。3日、敵地マツダスタジアムに舞台を移して行われた日本シリーズ第6戦。ここまで4連続盗塁阻止を記録していた鷹の扇の要は、初回、2回と2イニング連続で盗塁を阻止。広島の機動力を完璧に封じ込み、6連続盗塁阻止の日本シリーズ新記録を樹立して最高殊勲選手に選出された。

 最後まで刺し続けた。この試合まで4連続盗塁阻止と圧巻の活躍を続けてきた甲斐。一躍、全国区となった“甲斐キャノン”が、日本一を決めた第6戦でも炸裂した。初回2死一塁で広島のリードオフマンの田中がスタート。甲斐の送球はストライクを捕球した西田のタッチは田中の腕へ。審判の判定はセーフだったが、工藤公康監督のリクエストによるリプレー検証で判定が覆った。これで5連続盗塁阻止で日本シリーズ新記録となった。

 さらに2回2死一、三塁の場面。2ストライクから石原への3球目に一塁走者の安部がスタート。高めに外れたボール球をキャッチした甲斐は素早いステップで、ストライク送球。悠々と安部を刺し、さらに記録を更新する6連続盗塁阻止となった。このシリーズで6度企図された盗塁を全て刺し、阻止率10割で頂上決戦を終えた。

 最高殊勲選手インタビューに立った甲斐は「一生懸命、ピッチャーの人が牽制とかをやってくれたからなので、ピッチャーの人に感謝したいと思います。しっかり準備をしてきたので、機動力は使ってくると準備していた結果です。自分1人の力だけでは取れなかった。監督やコーチの力もありますし、投手の力もあってのことなので、感謝したいと思います」と、喜びを語っていた。

 また、敢闘選手には広島の鈴木誠也、優秀選手にはソフトバンクの森唯斗、柳田悠岐、中村晃の3選手が選ばれた。

(Full-Count編集部)

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