残留のカーショー、復活の鍵はチェンジアップも…「36歳になってから」!?
カーショーにとって習得が難しいチェンジアップ「僕の手はそれほど大きくない」
ただ、カーショーにとってチェンジアップの習得は簡単なことではないようだ。毎春のスプリング・トレーニングで習得に努めているが、まだ球種のレパートリーに加わっていないと同紙は言及。ブルックス・ベースボールによると、18年にチェンジアップを投げたのは10球だったという。カーショー自身は記事の中で「チェンジアップのいくつかは誤ってスライダーに分類されている」と主張しているが、今季中に肩と腰を故障した以降は投げていないという。
左腕にとってチェンジアップは直球、カーブ、スライダーを投げる時の投球フォームと違うために習得は難しく、さらに「僕の手はそれほど大きくない」(カーショー)ため、かつてドジャースの守護神だったエリック・ガニエが使った”スプリットグリップ”(人さし指と中指の間にボールを挟む)もできないというのだ。それでも、カーショー自身はチェンジアップの重要性を理解しており、「たぶん36歳になってからかな。来年かもしれない」と同紙の取材に対して明かしている。
また、同紙は勝負球のカーブの比率を上げることもポイントに挙げた。10月17日のブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦ではカーブが面白いように決まり、7回9奪三振3安打1失点と好投。同紙は「カーブを増やしたことで、ブルワーズを惑わせた」と指摘している。
愛着のあるドジャース残留が決まり、カーショーは「僕が衰えていて、かつてのように良い投球ができないだろうと多くの人が言っている。そうした人たちが間違っていると証明することを楽しみにしている」と話している。同紙が“助言”するようにチェンジアップの習得、カーブの比率を増やすことで来季以降の“逆襲”につなげるのか。世界最強左腕と呼ばれたエース左腕の戦いはもう始まっている。
(Full-Count編集部)