ホークス柳田は好成績も、リーグ王者・西武の打者が有力か…パMVPを占う

投手では楽天・岸が好成績…最高勝率・菊池&最多勝の多和田の西武勢は?

◯先発投手
※PR5傑 PR(Pitching run)は(リーグ防御率-その投手の防御率×投球回数)÷9で導き出す指標。リーグ防御率より優秀な投球でより多くのイニングを投げた投手のポイントが高くなる。リーグ防御率は3.90だった。

1岸孝之(楽)
23試11勝4敗159回 防2.72 PR20.89
 
2菊池雄星(西)
23試14勝4敗163回2/3 防3.08 PR14.95
 
3上沢直之(日)
25試11勝6敗165回1/3 防3.16 PR13.63
 
4ボルシンガー(ロ)
20試13勝2敗117回2/3 防3.06 PR11.01
 
5ミランダ(ソ)
8試6勝1敗47回2/3 防1.89 PR10.66

 先発投手では楽天・岸が1位。西武・菊池は昨年は最多勝、防御率1位などのタイトルを取ったが、今季は無冠。強力打線の援護を考えればやや見劣りする。菊池の同僚で16勝を挙げて最多勝に輝いた多和田は防御率3.81でPRは1.77。勝ち星こそ最多だが投球内容は傑出していたとはいいがたい。

◯救援投手(40登板以上)

1青山浩二(楽)
52試4勝1敗0S 26H 48回2/3 防1.85 PR11.10
 
2宮西尚生(日)
55試4勝3敗0S 37H 45回 防1.80 PR10.51
 
3公文克彦(日)
57試2勝0敗0S 11H 54回 防2.17 PR10.39
 
4増井浩俊(オ)
63試2勝5敗35S 9H 65回 防2.49 PR10.20
 
5宋家豪(楽)
40試5勝3敗0S 6H 41回2/3 防1.73 PR10.06

 救援では楽天のセットアッパー青山が先発投手を含めてもリーグ4位に相当する優秀な成績だった。優勝した西武ではヒースがPR6.18。西武は圧倒的な打線の力で勝っただけに、目立ったリリーフ投手は少なかった。

 ソフトバンクの森唯斗はシーズン終盤7連続セーブを記録して37セーブでセーブ王に輝いたが、シーズン防御率は2.79でPRは7.58。昨年クローザーでMVPを受賞したサファテのような傑出度した存在ではなかった。

 数字から見れば、MVP候補は、

1山川穂高(西)
2秋山翔吾(西)
3柳田悠岐(ソ)
4菊池雄星(西)
5浅村栄斗(西)

 と予想する。打撃が目立った西武だけに、打者が受賞する可能性が高いのではないか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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