大谷とトラウトは「地球上で最も優れた2人」 米解説者が“最強コンビ”を絶賛

地元テレビ局の中継解説者を務めるマーク・グビザ氏【写真提供:DAZN「Home of Baseball」】
地元テレビ局の中継解説者を務めるマーク・グビザ氏【写真提供:DAZN「Home of Baseball」】

オンリーワンの存在感、意図しないまま観客を熱狂させるスター性

 投球、打撃ばかりではない。グビザ氏は、大谷の足の速さにも魅了された。「現役時代を含めて、足の速い選手を何人も見てきました。オオタニの足があんなに速いと思わなかったですよ。ストライドがちょうどいいのでそれほど速く見えないのですが、非常にスピードがあるので2桁の盗塁もマークできた。見事ですよ」。いつも一緒にいるトラウトでさえ、グビザ氏と話した時に「オオタニのプレーは信じられない」と言っていたという。

「ピッチャーでありながら、ホームランも打ち、盗塁も決める。そして投げるボールは160キロ。こんなこと、他に誰ができるのか? オオタニが見せてきたプレーは、普通できないプレーです」

 グビザ氏は、オンリーワン、他の人にとてもできないことをやってのけるのが、大谷の唯一無二の魅力だと語る。

 4月8日の本拠地初登板は、グビザ氏にとってもっとも印象に残っている試合だという。満員の球場で、大谷が158キロ、159キロ、161キロ、163キロとビシビシ剛球を投げ込むと、満員のスタンドの空気が変わったという。

「オオタニは絶好調で、最後のアウトの時にガッツポーズをしたのを覚えています。きっと満員の観客が彼を応援しているのを感じたのでしょう。まるでチームメイトかのようにね。あんなに盛り上がった日曜午後の試合を見たのは初めてのことでした。私も彼が投げる試合の前に、解説の準備をしている時、毎回『オオタニは今日、ノーヒットノーランをするかもな』」と思うんですよ」

 選手もファンも巻き込んでの盛り上がりは、まぎれもなく大谷が意図しないまま作り上げた熱狂だった。

(Full-Count編集部)

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