グリフィーと重なるスイング&打球 大谷を見続けた米解説者が振り返る衝撃

地元テレビ局の中継解説者を務めるマーク・グビザ氏【写真提供:DAZN「Home of Baseball」】
地元テレビ局の中継解説者を務めるマーク・グビザ氏【写真提供:DAZN「Home of Baseball」】

大谷はメジャーリーグに「二刀流の時代」を切り開くパイオニア

 本塁打王+盗塁王+最優秀防御率&ノーヒッターの力を併せ持つ大谷の才能は、全米から尊敬の念で見られるようになっているとグビザ氏は言う。「どんなスポーツでもトレンドがあります。野球界では、オオタニに触発されて二刀流でプレーする選手が増えました。その方がロースター入りする可能性が高くなるからです」。この流れがMLB、そしてMLBを目指す選手にもたらすメリットを、グビザ氏はこう解説する。「メジャーのロースターは25人だけです。もしチームに両方できる選手がいたら、その分、投手か野手が増えることになります。その意味で、オオタニは野球界のトレンドの先駆けということです」

 日本でもそうだが、少年野球~高校野球あたりまでは、運動能力の高い選手は投手も打撃も非凡な「エースで4番」が当たり前。「私も高校時代、両方やっていました。でも投手としてドラフト指名されてからは投手だけになった。オオタニは、すばらしいことにそのバリアを壊しました。実際にオオタニだけではなくて、最近ドラフト指名された選手には、二刀流の選手が多くいます。オオタニは彼らの道を切り拓くことになると思います」。野茂英雄は日本人メジャーリーガーとしてのパイオニアになったが、大谷は投げて、打っての二刀流の時代を切り拓くパイオニアとなる可能性を秘めている。

 エンゼルス移籍後は、投手とDHでしかプレーしていないが、日本ハムでのキャリア序盤は強肩の外野手だった時期もある。「そのうち、外野でも一塁でも構わないが守備も見てみたいと思います。オオタニは優れた選手ですから、守備も見て楽しいと思います」とグビザ氏は「野手・大谷翔平」にも太鼓判を押した。

(Full-Count編集部)

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