【日米野球】MLB選抜ヘルナンデスが“盟友”岡本と再会 今季の活躍に納得「何の驚きもないね」
2016年ウインターリーグで同チームでプレー
野球日本代表「侍ジャパン」とMLBオールスターチームが対戦する「2018日米野球」は9日に開幕。MLBオールスターチームの打撃練習中に、侍ジャパンの岡本和真内野手(巨人)がキケ・ヘルナンデス外野手(ドジャース)と旧交を温めた。
岡本は2016年10月にプエルトリコでのウインターリーグに参加。カロリーナ・ヒガンテスの一員として34試合に出場し、109打数28安打8打点、打率.257の成績を残していた。この時、チームメイトとして一緒に戦ったのが、ヘルナンデスだった。その2年後、互いに代表チームのメンバーとして再会を果たすことになった。
打撃練習で最終組だったヘルナンデスは、当初、打撃ケージの後ろから全員のバッティングを見守る松井秀喜コーチに話しかけようと、三塁側ダグアウトからホーム付近に近づいていったという。すると、一塁側ダグアウトに見覚えのある顔を見つけた。
「彼が代表チームに入っているとは知らなかったんだ。でも、どこかで見覚えのある顔だと思って、背中の名前を見たら『OKAMOTO』って書いてあったから、あっあの時の!って」
プエルトリコで一緒にプレーした時、岡本はまだ20歳になったばかり。それでも守備では三塁の他に一塁も守り、打撃でも快音を響かせ続けた日本の若者の印象は強く残っていたという。
「野球に対してすごく一生懸命で、通訳を介していろいろ質問をしてきたんだ。まだ20歳そこそこの若さで、あんなに積極的な選手は珍しいからね。当時は思い切ってプレーすれば大丈夫って声を掛けたのを覚えているよ」
2年ぶりに会った岡本を見て「体も随分しっかりしてきたね」と笑顔を見せるヘルナンデスだが、雑談の最中に「メジャーに来るつもりはないの?」と聞いてみたところ、岡本は笑いながら「ノーパワー」と答えたという。だが、ここで会話に加わったのが松井コーチだった。謙遜する岡本を尻目に、今季打率.309、33本、100打点と大活躍した情報をヘルナンデスに伝えたという。
「マツイが今年の成績を教えてくれたんだ。すごいよね。ここより球場が広く、ボールが飛びにくいプエルトリコでも二塁打をたくさん打っていた。だから、今年の成績を聞いても、何の驚きもないね」
敵として対戦する今シリーズ。岡本はこの2年間で成長した姿を、かつてのチームメイトの前で披露したいところだ。
(Full-Count編集部)