【日米野球】サブマリン高橋が侍の“新兵器”に!? 新人王候補ソトも驚き「すごく良かった」
渡辺&牧田と国際大会で実績あるサブマリン、ソトも驚き「彼はまた違うタイプ」
■侍ジャパン 7-6 MLBオールスター(9日・東京ドーム)
野球日本代表「侍ジャパン」とMLBオールスターチームが対戦する「2018日米野球」が9日に開幕。第1戦は、9回に柳田悠岐外野手(ソフトバンク)の劇的な逆転サヨナラ2ランが飛び出し、侍ジャパンが勝利した。この試合でキラリと光るピッチングを見せたのが、ソフトバンクのサブマリン右腕・高橋礼投手だ。
2点ビハインドの7回から4番手で登板すると、サンタナを中飛に仕留めて1アウト。モリーナにはセンター前ヒットを浴びたものの、ナ・リーグ新人王最有力候補のアクーニャJr.を空振り三振。ハニガーには死球を与えたが、もう1人のナ・リーグ新人候補ソトを空振り三振に仕留めた。
さらに、8回も先頭スアレスを遊ゴロ。ホスキンスは歩かせたが、ロサリオはスライダーで空振り三振、メリフィールドは三ゴロ。2回を投げて1安打2四死球3奪三振で無失点。“絶滅危惧種“のアンダースローでメジャーの強打者を翻弄した。
この投球を称賛したのが、空振り三振に倒れたソトだ。今季メジャーデビューを果たし、116試合出場で打率.292、22本塁打、70打点、OPS(出塁率+長打率).923という好成績を残したドミニカ共和国出身のルーキーは、まだ20歳。この日は6回に岡田からレフトへの2ランを放ち、東京ドームのどよめきを誘っていた。
日本の投手の印象について、試合後に「今は日本のピッチャーがどういう球を投げ、どういう配球をしてくるのか、観察している段階。これからアジャストしていかなければならない」と明かしたソト。まだ“適応段階”だが、高橋のボールを「これまで2、3人のアンダースローと対戦したことはあるが、彼(高橋)はまた違うタイプ。シンカーがすごく良かった。何とか打とうと思ったんだけど。少し違うタイプだった」と称えた。やはり“初体験”のタイプだったようだ。
国際大会では過去に、渡辺俊介、牧田和久といったサブマリンが外国人打者相手に結果を残し、日本の躍進に貢献してきた。プロ未勝利ながら稲葉監督に抜擢されたドラフト2位ルーキーが、侍ジャパンの新たな“武器“となる可能性もありそうだ。
(Full-Count編集部)