ヤクルト大好きのギター番長・古市コータロー氏 野球少年が音楽を選んだ理由

古市コータロー氏がギターを担当する「ザ・コレクターズ」
古市コータロー氏がギターを担当する「ザ・コレクターズ」

古市氏が「白黒つかない音楽の世界」に進んだ理由とは…

MOBY「あえて白黒ちゃんとつかない世界の方に進んだ理由があるんですか?」

古市「それは、やっぱり野球よりもギターならプロになれると思ったからだね。プロとアマチュアの違いって、例えば、ここに箸があるとするでしょ。この箸の持ち方を覚えたばかりの人がいたとして、練習せずに一発できれいに箸を持てる人と、何度か練習してもぎこちない人がいたとしたら、僕はプロになれるのは前者だけだと思うんですよ。もちろん、後者もプロになる人はいるんだろうけど、いくら練習してもその差って縮まらないというか、それが才能だと思う。僕はそれがギターだったんだよね。だけど、白黒つかない世界だからさ、いつまでたっても満足感は得られないし、フラストレーションは溜まるよね(笑)」

MOBY「そんなフラストレーションが溜まる中でも長く続けられている理由って?」

古市「それはやっぱり、いいパートナーと出会えたことが大きいですよね」

MOBY「いやあ、いい話です。そんなザ・コレクターズですが、11月23日から映画『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~』(東京・新宿ピカデリーほか)が公開されるそうですね。なぜ新宿JAMかと言いますと?」

古市「スクービードゥーも僕らもお世話になった新宿JAMというライブハウスが、ビル自体取り壊しになり、なくなってしまうということで、2017年の暮れに最後のライブをやったんですよ。それを追ったドキュメンタリーです」

MOBY「新宿JAM出身の現役バンドで一番年長の先輩がザ・コレクターズですから」

古市「もうそうなっちゃいましたかね。ヤクルトだと若松かな?(笑) 野球を球場で見るとテレビで見るより100倍楽しいし、映画も映画館で見る方が100倍楽しいから。自分から動いて見に行くものって、どんなものでも楽しめるよね。すごくいいことだと思うし。もし機会があったら是非見に行って下さい」

THE COLLECTORS(ザ・コレクターズ)
1986年初頭、THE WHOやPINK FLOYDといったブリティッシュ・ビート・ロックやブリティッシュ・サイケ・ロックに影響を受けた加藤ひさし(Vo.)と古市コータロー(G.)が中心となって結成。翌87年11月にアルバム『僕はコレクター』でメジャーデビュー。2017年になり、サポートとして参加していたドラマー、古沢“cozi”岳之がメンバーとして正式加入。新生ザ・コレクターズとしてメジャー・デビュー30周年を迎え、2017年3月1日に日本武道館公演を開催した。2018年1月より、12か月連続のマンスリーライブを渋谷クラブクアトロで開催中で全公演チケットは即日完売。11月7日には23枚目となるアルバム『YOUNG MAN ROCK』が発売された。初のドキュメンタリー映画『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~』が11/23から新宿ピカデリーほかにて公開される。2019年1月より久々の全国ツアー『THE COLLECTORS TOUR 2019 “YOUNG MAN ROCK”』の開催も決定している。

オフィシャルサイト(http://thecollectors.jp/
映画情報(http://thecollectors-film.com/
ライブ情報(http://www.vintage-rock.com/

(福嶋剛 / Tsuyoshi Fukushima)

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