MLB通算309発の大打者が柳田にゾッコン「彼ならメジャーに移籍しても…」
殿堂入り確実のマリナーズ英雄が絶賛「いやぁ、見ていて楽しい選手だね」
野球日本代表「侍ジャパン」がMLBオールスターチームと戦う「2018日米野球」。3試合を終えて侍ジャパンの2勝1敗となっているが、日米の注目を一身に集めているのが、打撃絶好調の柳田悠岐外野手(ソフトバンク)だ。第1戦で逆転サヨナラ2ランをバックスクリーンに運ぶと、第2戦には2戦連続アーチを含む4安打4打点と大暴れ。MLB選抜のドン・マッティングリー監督が「我々にとって危険な打者」と言えば、捕手JT・リアルミュートは「穴が見つからない」とお手上げ状態だ。
そんな柳田に対して「毎試合、いや毎打席ホームランを打ってくれないかと期待しているんだ(笑)」と、密かに熱い期待を寄せているのが、MLBオールスターチームで打撃コーチを務めるエドガー・マルチネス氏だ。現在、マリナーズでも打撃コーチを務める同氏は、柳田について「いやぁ、見ていて楽しい選手だね」と目を細めた。
第1戦のバックスクリーン弾にも「驚かされた」というが、何よりも感心したのは「あのバットコントロールだ」と明かす。
「彼は素晴らしいパワーを持っているが、同時に優れたコンタクト打者でもある。打率も残せて、長打も打てるバッターなんじゃないかな。見ていて、とても楽しい選手。何かしてくれるんじゃないかって、期待を持たせてくれるんだ」
現役時代はマリナーズ一筋の指名打者として活躍。メジャー18年で通算2247安打、309本塁打、1261打点、打率.312という堂々たる成績を残した。首位打者にも2度輝き、シルバースラッガー賞5度、球宴7度の実績を持ち、来年度にも殿堂入り確実と言われるシアトルの英雄は、柳田に対する称賛の言葉を止めない。
「彼ならメジャーに移籍してきても、活躍する姿が思い描ける。大きなスイングをしているが、パワーだけに頼っているわけじゃない。コンタクトを続けて打率を残すうちに、長打も出るようになると思う」
イチローと2001年から4シーズンにわたりチームメイトとして戦った大打者は、豪快ながらも繊細な打撃スタイルを持つ柳田にゾッコンの様子だった。
(Full-Count編集部)