ソーシア前監督が独白、大谷を指揮する喜び「関わることができてとても光栄」

19年の監督生活を終え今季限りで勇退、大谷を改めて絶賛「才能は疑う余地がない」

 大谷は投げては160キロを計測し、宝刀スライダー、スプリットで打者から空振りを奪う。そして、打っては特大アーチを描き、走っても快足を飛ばして次の塁を陥れる。グラウンド上で八面六臂の働きを見せる姿は、ベンチから見ても特別だったという。

「彼ができることはとても多い。速球だけでなくスライダー、スプリットも素晴らしい。打者としてはパワーとスピード。今まで彼ほど投球をしながら、打撃でも貢献してきた選手は見たことがない。盗塁も10個だ。彼のプレーを見るのは楽しかったし、これからも楽しみにしている」

 19年もの長きにわたり、指揮を振るってきたソーシア氏。その野球観は過去、そして現在もブレることはない。

「例えば、やはり強いチーム、優勝するようなチームは、投手と捕手の関係性ができている。走塁ではできるだけ積極的に次の塁を狙うこと。打撃ではカウントによってアプローチを使い分ける技術。マウンドではゲームプランに従うこと……。野球は小さな要素が全てつながっていて、その全てがとても大切になる」

 2000年から監督に就任し、02年には球団史上初のワールドシリーズ制覇に導いた。通算1650勝1428敗、勝率.536は球団歴代監督の中で最高となっている。現在は束の間の休息を楽しんでいるが、今後再びユニホームを着る機会はあるのだろうか。

「とりあえずリラックスして、機会をうかがいたい。もし機会がなければ、それはそれでオーケーだ」

 11月27日で60歳を迎えるソーシア氏だが、“ベースボール”に対する情熱が尽きることはない。数々の名勝負を生み出した知将が、再びグラウンドに戻ってくる日も近いかもしれない。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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