【日米野球】侍ジャパン2戦連続逆転勝利 驚異の粘りに稲葉監督「みんなの気持ちが1つに」

侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:Getty Images】
侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:Getty Images】

MLBオールスターに4勝目「頼もしい選手ばかり」

■侍ジャパン 6-5 MLBオールスター(14日・ナゴヤドーム)

 野球日本代表「侍ジャパン」とMLBオールスターチームが対戦する「2018日米野球」は14日、舞台をナゴヤドームに移して第5戦が行われ、侍ジャパンが6-5で逆転勝利を飾った。第4戦に続く終盤の逆転劇で対戦成績を4勝1敗とし、勝ち越しを決めた。

 MLBオールスターにリードを奪われ、苦戦を強いられていた侍ジャパンだったが、7回に打線が目覚めた。先頭の岡本が右前打で出塁すると、続く上林の右前打で無死一、三塁と好機を広げ、甲斐が右前適時打。3連打で1点を返すと、田中和の投ゴロをベラスケスが二塁へ悪送球。二塁走者の上林が生還した。さらに代打・山川にも左中間を破る2点適時二塁打が飛び出して、一気に同点に追いついた。

 8回には2死から上林が右前安打で出塁すると、またしても甲斐が左中間へ適時二塁打。相手守備が打球処理にもたつく間に、一塁走者だった上林が一気に生還し、土壇場で勝ち越しに成功した。9回は松井が締めくくった。2戦連続の逆転勝ちに、稲葉篤紀監督は「投手陣が点は取られていますけど、最少失点に抑えてくれているというのがまずあると思います。打者陣も粘り強くなんとか後ろにつなぐ気持ち、みんなの気持ちが1つになって、ああいう逆転劇を生んでいるんだと思います」と語った。

 MLBオールスターを相手に4勝目をあげて勝ち越しを決めた侍ジャパンの面々。終盤まで粘り強く戦い、最後まで諦めずに逆転する姿には指揮官も感心しきり。「緊張感ある中で選手たちは体は緊張しているんですけど、頭の中はすごく整理してプレーしてくれる。それには準備というのがしっかりしていると思う。今は選手の適材適所を見ているところですけど、今回集まってくれた選手は頼もしい選手ばかり。今後私は悩み続けると思います」と話し、現在のメンバーの資質の高さを認めていた。

(Full-Count編集部)

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