「西武でプレーしたい」 西武が誇る“史上最強”同期コンビのチーム愛
中村は生え抜き最多385本塁打、球団史上初の1000打点
両者がどれだけチームに貢献し続けてきたかは、それぞれが積み重ねてきた数字に端的に表れている。中村は、西武の生え抜きとしては歴代最多となる通算385本塁打を放つとともに、今年球団史上初の通算1000打点にも到達した。
中村とは違った役割を任されてきた栗山も、今年、石毛宏典氏が持っていた生え抜き最多二塁打(308本)を超え、同じく石毛氏が西武で積み重ねた球団最多安打(1806本)記録更新を射程圏内に捉えた。2018年のシーズン終了時点での栗山の安打数は1722。残り84安打は、2016年の安打数と同じであるため、来季中の更新も十分に可能だろう。
栗山は2016年オフの宣言残留の際「これからも西武ライオンズでプレーしたいという意思が、今回のFA宣言と残留を決めたことになりました」というコメントを残した。そして、中村も今回の残留にあたり「これからもライオンズのユニフォームを着てプレーをしたいという想いで、残留することを決めました」と語っている。
加えて、「ライオンズファンの応援を力に、来シーズン以降もこのユニフォームで1本でも多くのホームランを打ちたいです。そして、今年達成できなかった“日本一”の喜びを、必ずこのチームで味わいたいです」と、ファンが待ち望む日本一奪還に向けた決意を述べた。
中村と栗山のように、17年もの長きにわたって「同期入団かつ同学年コンビが、入団した球団で」ともにプレーした例は、12球団全体を見渡しても非常に少ない。頼れる2人はこれからもそのバットで、愛する球団の歴史を塗り替えていってくれることだろう。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)