【日米野球】侍ジャパンが誇る扇の要・甲斐 攻守にわたる活躍に稲葉監督「頼もしく思う」
2打席連続タイムリー&試合を締めくくる“甲斐キャノン”発動
野球日本代表「侍ジャパン」とMLBオールスターチームが対戦する「2018日米野球」は14日、ナゴヤドームで第5戦が行われ、侍ジャパンが6-5で逆転勝利を収めた。この日、攻守に活躍したのは、4戦ぶりにスタメンマスクを被った甲斐拓也捕手(ソフトバンク)だった。
日本シリーズでは6連続盗塁阻止の堅守でMVPを獲得。侍ジャパンでも“甲斐キャノン”炸裂に期待が掛かる中、6回に間一髪のタイミングでアメド・ロサリオ(メッツ)に二盗を許していた。鉄壁の守備を崩されはしたが、まずはバットで貢献した。
4点を追う7回。岡本、上林の連打で無死一、三塁の絶好機を迎えたところで打席に立つと、MLB選抜2番手のベラスケスから右前打を放ち、まずは1点を返した。その後、代打の山川が放ったタイムリー二塁打で自身も生還。打線をつないで、この回の同点劇を演出した。
それだけでは終わらない。8回には2死から上林が右前打で出塁すると、左中間を破る二塁打で勝ち越し。2打席連続タイムリーで、試合の流れを一気に変えた。
さらに9回守備でも魅せた。1死一塁からハニガーの打球は遊撃へのゴロに。打球を処理した源田は二塁に転送して一塁走者を封殺。だが、併殺を狙った山田の送球は大きく逸れた。これを見たハニガーは果敢に二塁を狙ったが、カバーに回った甲斐がボールを素早く処理。矢のような送球でハニガーを二塁で刺し、試合終了となった。
攻守にわたる活躍に、試合後、稲葉監督は「彼はどっちかっていうと守りをっていうところから始まっているんですけど、リードも非常にいいリードをしてくれていますし、ピッチャーにもしっかり声をかけてやってくれています。バッティングも、アンダー世代から非常に粘り強いバッティングをしてくれている。なんとかジャパンのために、という思いがすごい。頼もしく思っています」と両手を挙げて称えた。
今回は打てる捕手・森友哉(西武)、ベテラン捕手・會澤翼(広島)も招集される中、先発マスクを被る機会は少ないが、その中でもきっちりと存在感をアピール。すっかり侍ジャパンとしての風格を漂わせ始めた。
(Full-Count編集部)