【日米野球】「イナバは魔法使い」―MLB選抜を圧倒の侍、米メディアでは采配にも“脚光”

MLB選抜の松井秀喜コーチと握手を交わす侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:Getty Images】
MLB選抜の松井秀喜コーチと握手を交わす侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:Getty Images】

5勝1敗でMLB選抜に勝ち越し、第5戦の稲葉監督の采配にも注目

 野球日本代表「侍ジャパン」とMLBオールスターチームが対戦した「2018日米野球」は侍ジャパンの5勝1敗で幕を閉じた。第1戦でサヨナラ2ランを放った柳田悠岐外野手(ソフトバンク)らが米国での評価を高める一方で、稲葉篤紀監督も絶妙な采配で米メディアから「魔法使い」と称賛されている。

 百戦錬磨のドン・マッティングリー監督(マーリンズ)率いるMLB軍団相手に強さを見せつけた侍ジャパン。NPBのスターを集めたチームをまとめた「Atsunori Inaba」も国際的な評価を高めている。

 米メディアが注目したのは、14日にナゴヤドームで行われた第5戦の采配だった。4点を追う7回、侍ジャパンは2点を返し、なおも1死一、三塁のチャンスで指揮官が動いた。代打に山川を投入。この采配がズバリと的中した。

 西武で4番を務めるスラッガーは、左中間を破る2点タイムリーツーベースを放ち、この回一挙4得点。あっさりと同点に追いついた。今回の日米野球を米国でテレビ中継していた「MLBネットワーク」の実況、スティーブン・ネルソン氏は自身のツイッターで侍ジャパンの強さに脱帽した。

「ホタカ・ヤマカワは第5戦でMLB相手に7回で同点となる4得点目を記録。サムライジャパンは夢のよう。アツノリ・イナバは魔法使いだ」

 ネルソン氏は粘り強さを見せた日本を称賛。絶妙な采配で同点に持ち込んだ指揮官の手腕を「魔法」と称えていた。この試合、8回に勝ち越した日本は6-5で見事な逆転勝利。15日にも4-1で勝利し、3連勝で締めくくった。柳田の豪快な打撃などとともに、侍ジャパンに勢いをもたらした“稲葉采配”も高く評価されている。

(Full-Count編集部)

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